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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
〜幕間〜やり残しのダンジョン探索
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やり甲斐。そして目標

 それからはゆっくり2日間の休息日を作り、足りない物資や少なくなってきた日用品で要るものを買ったり、二人と商業区を回って遊んだ。


 「それにしても明日からまた仕事やなぁ。冒険の再開、って言ったら聞こえはええけど、平たく言ったら獲物を買ってサラリーを貰ってるから労働やしな」


「でもいいじゃない。コリンの時みたいに悲劇がほぼ決まっているようなものじゃなくってダンジョン探索なんでしょ?だったらお宝だったりレベルアップだったりにワクワクしてこない?」


 まあ最初はなぁ。

 確かに最初の街で冒険してる時ぐらいやったらすごいドキドキもワクワクもしたけど最近じゃあなんか同じ事の繰り返しって感じがして嫌やねんかなぁ。


「わたしはワクワクするな。ただ後ろに立って戦っているのを見てるだけが多いけど、新しい魔物を見るのは、楽しい」


「あぁ、確かにな。エリスの言う通り新しい魔物を見るってのはたしかに楽しいかもしれへんなぁ。ステータス見て経験値が上がっていくのも何気に楽しいし」


 言ってから思ったけど、自分でも言ってて思ったけたど経験値が目に見えて溜まっていくってのは爽快感があってええよな。

 ...これがゲームやったら無限にやれんねんけどな。現実でやれって言われてる今じゃあ体に直接疲労感が溜まっていくし、中々足が伸びんねんかな。


「うん?カインくんじゃないか。奇遇だね今日は買い物デートかい?羨ましいね」


 ロイさんだ。流石に二日経っているのでパーティメンバーの誰も二日酔いに苦しんでいる様子がなく、全員で街を歩いてきた。


「いやいや、違いますよ!ただの観光ですって!そういうロイさんこそどうしたんです?やっぱロイさん達も物資の補充ですか?」


「う〜ん、そうなんだよね。前の戦いで相当量のマジックアイテムを使ってしまったからね。今日はその補充に来たんだよ。暇そうにしてた仲間も連れてね」


 成程、そういえばあの時キメラの波をどけるために大量の爆発系マジックアイテムでキメラを退かしとったもんな。あんだけ派手に放出すれば爆弾も在庫が少なくなるか。


「う〜ん、そうなのかい?あ、そうだ!せっかくここで会ったんだから一緒に買い物でもどうだい?穴場スポットも良かったら教えるよ?」


「おお!ほんまですか!?そりゃあありがたいですね。それじゃあ一緒させて貰いますわ!よろしくお願いします」


「うん、わかった。じゃあ僕に着いてきてね?ちょっとわかりにくい場所に店があるから逸れないようにね」


 それから一緒にマジックアイテムを見たり服を見に行ったりした。

 ロイさんのセンスはなかなか良く、僕も何個かマジックアイテムや服を買い、僕のオシャレ度がちょっと上がった。


 え?そんなに変わってない?またまた...。


「そう言えばロイさん。ロイさんはどうやって冒険者としてのモチベーションを保ってるんですか?僕なんかちょっと飽きてきちゃって...」


「あぁ、確かに僕にももあったよ。そういう時期は。ただ、そういう時は無心になって働くのさ。そうすれば何となく冒険者になった理由とは違う、そうだね。やりがいや目標なんかが出来てくるんだよね。今僕のモチベーションはそれかな?これが答えになっていたらいいんだけど」


 なるほど、今はとにかく働いてみろ、と。ロイさんはそう言いたいわけやな。

 う〜ん。ちょっと難しいけどロイさんが言ってるんやしちょっとそれで頑張ってみるか。目標を見つけるための仕事を。


 まあ今の職業以外になれる仕事なんかないんやけどね。顔見せられないわ、履歴書も出せないわ。なんてどこの会社も雇ってくれんやろうからな。


「ありがとうございますロイさん。もうちょっとガムシャラに頑張っていこうと思います!」

皆さんは目標とか仕事、学業のやり甲斐はありますか?

 恋愛に金、趣味に単純に欲しいものがある。

 僕にはそれらがあんまりないのである人がちょっぴり羨ましいですね。


それとは別にちょっと関西弁、とは違いますけど使いにくい言葉ってありますよねぇ。

「ちゃいますよ!」

とか。普通に読んでもあんまり意味が伝わりづらいもんって使えないのが難点なんですよねぇ。使えたら楽なんですけども。

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