研究書、炎上!
すんません、ゴールデンウィーク休みみたいに貰ってしまいました。
ちゃんと1週間だけの予定やったんですけどね...
どうでした?ゴールデンウィーク。
ちなみに僕は仕事漬けのゴールデンウィークでした,..ショボン(/;ω;\)
しばらくは何も無い通路が続いた。本当に何にもなくってこの場所をずっとループしてるんじゃないか、って勘ぐるくらいには。
でもそれの終わりは突然に終わりを告げた。
ただの岩肌に立派な鉄扉がくっついていたのだ。不思議なことにこんなに湿気の多そうな場所に立っているのに一欠片のシミもない。やはりこれも魔法の力で保護のようなことがされているのだろうか?
「お?扉か...いいか?開けるぞ?」
「オーケー、カウント。3、2、1、GO!」
僕の掛け声に合わせジャクソンが扉を蹴破り、中に素早く入り込む。
当然、僕達もジャクソンに続くように中に入り込んだ。
そして中には...誰もいなかった。
どこかで待ち伏せをしているなんてことがないのならば、本当にあの場所へ来たのが全員だったのだ。
「ふぅ、で、どの部屋から見ていく?ここは見る感じただの研究用デスク部屋のようだが?」
中に残っている研究者はいないことが確認できた事で、周りを見回して見ると、中は真っ白の部屋でそこに大量の デスクが綺麗に並んでいた。
その綺麗に並んでいるデスク部屋を一つ一つ棚を開け探索していると、引き出しの中にこそ何も残ってはいなかったが部屋の隅で紙の束が大量に燃えて灰になっているのを見つけた。
どうやらセイルもしっかり研究成果を残さないように書類やらなんやらを纏めて燃やしていたようだ。
まあ残していたからって、この資料が残ってのちのち厄介な事を引き起こす可能性があるだけ、って感じやろうから僕としてはどうでもええねんけど。
「まあ、ここにはなんも残って無さそうだな。次の部屋行くか。右左、どっちから行くか?」
「じゃあ剣を立てて、自然に倒れた方で、でどうだ?」
「面白そうね!あたしにやらせて頂戴?」
ただそうは言っても剣を使ってる奴はこの中にいないのでバンが使っている槍をサリアに渡し、サリアはそれを使って棒倒しをした。
「よし、左だな?...じゃあ行くぞ?3、2、1行くぞっ!」
「こりゃあ、すげぇな」
ジャクソンが勢いよく扉を開けた先には大量の培養層と、その中には緑色の液体に浮かんだキメラの出来損ないが大量に並んでいた。
その中でも出来上がったものは施設の廃棄が決まっていたからか、水槽が壊れ中の液体が溢れ出していた。
おかげで部屋全体の床がうっすらと緑色の液体で水たまりになっている。
「これ、踏んでもええやつかな?なんか変な効果とか着いたりしやん?」
「いや、それはないよカインくん。あの液体はおそらく僕たちにとっての羊水のようなものなんだと思う。まあ勿論栄養を効率よく、他の生物とかと混ぜる時に拒否が出ないように、って言う調整はしてあると思うけどね」
ほう、なるほど確かにそうかもしれんな。体内に毒素を作る生物、まあ蛇とかそういう魔物も混ぜて作ったんやったら分からんけど。
「もしかしたらなんだけど、ここにコリンがいるかもしれない、わよね?もしそうだったら早く見つけてあげなくっちゃ!急いで探しましょ!」
「そう、ですね、皆さん!お願いです手伝ってください。出来るだけ急いだ方がいいですから」
そう言ってサリアとメアリーは二人揃って走り出した。もう敵はほぼいないとは思うけど放っては行けんよな。
急いでほかの面々と顔を合わせ、二人を追った。