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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
152/190

ピピーッ!集結ーっ!

 バンとジャクソン、それにロイさんが戦っている間、僕はいまだ中距離から血液で攻撃し、セイルの防御系魔道具で防がれる、ということを繰り返していた。


「チッ、拉致があかんなぁ。何とかして戦闘に参加できんもんか?」



 正直このまま僕が攻撃しまくっててもあんまりリソースは奪えん気がするな。

 まあ奪えてるとしても微々たるもんやろ?やったら1回冷静になってどうしたらええか考えた方がいいか。


「ふぅーん、どうするべきか、なあ?...うん?」


 そういえばサリアの魔法とかで作った火炎はそこらのボロ小屋にあたってもすぐに消えんのに、僕の作った血液はすぐ消えへん、っていうか全く消えてへんよな。

 何でやろ?


 さっきまでは単純に血が垂れすぎて水溜まりがあちこちにでき、足が滑ってただ邪魔なだけのもんやと思っとったけど、ようよう考えたらおかしいよな。

 僕のこれもスキルで魔力を使って作ったもんなんやから、魔力が尽きれば魔力に戻るんかは分からんけど消滅するはず。

...もしかしてこの地面に落ちてるやつ、再利用できるとか、あるかな?


 もし、そうなんやったらセイルがこっちを舐めて、完全に油断しきってる今が試し時やな。


「...再び集まり刺し貫け、『纏血』」


 大量の血溜まりを意識しながらスキルを再展開した瞬間、僕の足元から残りの魔力が全部放出され、血だまりに接続されていった。

 血だまりに接続された魔力はまた別の血溜まりへと向けぐんぐん伸びていきまた接続され、やがてその血液だまりたち全てが蜘蛛の巣状に接続された。


「あなたも飽きないですねぇ。その攻撃いつまで続けるつもりですか?たしかに多少のリソースは奪えているのかもしれませんが、ほとんど私には効いていない、ということはあなたも分かっているはずですが?」


 セイルがジャクソンたちの相手をしながらこちらを向いて言ってくるが的であるセイルの言っていることを聞いているうちは絶対にセイルには通じないだろう。

 てかそんな事自分が一番知ってるし、聞いててもしゃあないからな。何時までもポジティブに行かんとっ!


「押しつぶせぇっ!『纏血』ッ!」


 そう言った瞬間、ただの血溜まりだった出血スキルの痕が一斉にジャクソンやロイさん達を避けながらセイルの元へと槍となって殺到した。

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