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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
151/190

実力、努力不足

 ジャクソンが助けに来てくれてからは順調に戦闘を進められていた。


「おいカイン!このまま押し切るぞ!ロイ!お前はあとどれぐらい戦えんだ!?」


「んん、そうだね。あと三分が限界、って言うところかな?多分ジャクソンも同じぐらいだろう?」


「ああ、そうだな。つまり、そんくらいで決着をつけなきゃならんっつう訳だ。...カイン、ロイ、俺が大技を出す。これは相当力をためにゃあならん技だからな。その間の援護を頼む。バン、お前も頼んだぞ?」


「「「了解!!!」」」


 ジャクソンからの提案に僕らの声が重なる。

 そういえばサリアの魔法は準備できたんかな?そう思って視線を送ると力強い頷きが帰ってきた。エリスの方も相当長い時間、スキル『バラバラの心』を発動させているはずだが、疲れたような顔はしていない。

 ホンマに全部の自分を受け入れたんやな、エリスのやつ。


「シャア行くぜェッ!『縮地』、からのぉッ『螺旋突き』ィッ!」


 ジャクソンパーティの特攻隊長、バンが凄まじい速度で突撃していきセイルへと槍が魔力で螺旋のようにうねって見える突きを繰り出し、防がれるや否や、それを予測していたかのように足払いを仕掛ける。


 もちろんその間僕は何もしていない、なんてことは無く纏血での攻撃をしていたがセイルはもう対処になれてしまっているようで水の魔道具?かなんかで僕の血をどんどん散らしていき、対してセイルの処理能力を奪えているようにも感じない。


 ロイさんはもう魔力は使い切ってしまったのか、派手な雷の魔法は使わずとにかく直剣を綺麗な弧を描くように振り続けている。

 例えるなら、バンが野生の獣のように豪快かつ大胆な槍捌きだとすれば、ロイさんの剣術は流麗な、いわゆる舞のような剣術、だろうか?


 シンズは...うん、この調子やとあの傷が治るのは戦闘が終わったくらいにやっと治るくらいかな?とにかく今は無理か。


「カイン、お前もっと攻撃のパターンは無いのか!?」


「すまんなバン!今までこれ一本で何でも出来ちゃったもんやから他の技能は身につけてこやへんだんよ!」


「アホかお前!じゃあ殴りとかはどうなんだ!?」


「無理、まあ真似事はできるけどバンとかの本職についてけるほどの力はないな」


 はあ、ホンマに自分の無能っぷりが嫌になんな。

 バンは苦虫を噛み潰したような表情をしていたがそのままセイルに向き直り攻撃を続けた。

 バン、他にもロイさんマジでごめんな。次があったらちゃんと修行しとくから。

いいねを受け付けない設定なんてもんがあったんですね。全然気づいてなかったです...。

しょぼん( ´•ω•` )

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