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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
147/190

次弾、装填ッ!

「Fa-バレット、起動」


 は?何そのファンタジーに似つかわしくない名前。って思ったのも束の間、セイルが突き出した右手の延長線上から火でできた弾丸が次々に飛び出し、僕を追尾してくる。


「やばすぎやろッ!多分結構なDPS出てんで?そんなんないけどぅおっとぉ!?」


「お前、なんだかんだで余裕そうだよ、なッ!」


「おっと危ない危ない。ですがあなた、何時までそんな攻撃をしているのですか?そんな攻撃をいつまで続けても私の防御は突破出来ませんよ?」


「うっせえよボケが!フンヌッうう!」


 シンズぅ...そんな力んでもしゃあないやろ。多分なんかしらのバフか、それともジャクソンとかが出してた『ナンタラ切り』!とかを出せやんとちょっと厳しないか?

 ってかセイルの方も喋りながらでもだんだんと狙いが正確になってきてんねんけども!?...アッツゥ!今のなんかほっぺ掠ったぞ!


「シンズ自己バフとか使えやんのか!?」


「使えていたらとっくにランクはCになっているさ!使えないからまだランクDなんだよ!」


 うーん、そんなに誇らしげに言わんでもいいねんけどな。まあそういう僕も自己バフ技なんて持ってないねんけどな。纏血一辺倒でな。この戦いでこの技だけで行くのは危険やってわかったからな。なんか自分で出来るバフ系か、この腕にエンチャント出来るもん習得しやんとな。


「どうしました?あなたももしかしてネタ切れなんですか?情けないですねぇ、この程度じゃあ私を倒すなんて夢のまた夢ですよ?」


 はあ!?マジでコイツ煽りも1級品やな!見てろよ、絶対にその防御突破したるからな!


「カイン、準備できたわ!...ついでにシンズも」


「俺はついでかよ!まあいいけどな。俺たちパーティを組んでるわけでもなけりゃ長い付き合いでもねえ...」


「『ファイアピアッシング』、ファイア!」


「うおっ、危ねぇ!なんて事しやがるんだサリアお前ぇ!殺す気か!?」


 ヒュゴッ!


 そんな空気が擦れる音を立て目に見えないほど早い炎の弾丸がセイルに向かって飛んでいく。

 セイルに向かった弾丸は案の定『風爆』、そして右耳に『炎爆』、という魔道具を使い若干の速度は落とすものの未だにその速度は見えない、から若干見える。に変わった程度だ、セイルのような研究者一筋の奴には避けられるはずはない。

 案の定セイルは身動ぎも出来ないままその弾丸を見に受けた。

 派手な音や煙は立たない。それは無駄な大技ではなく、威力を一点に集中させる小技であるがために。だが結果はセイルに当たった瞬間蜂の巣のような形でシールドが展開され、そのシールドが割れるのと引き換えにサリアの弾丸を防ぎきった。


「チッ!サリア、次弾はいつや!?」


「今度はちょっと早くなると思う、だいたい2分半くらいね!」


 2分半、しんどいな。

 水のシールドも復活するやろうしなかなか厳しいな。


「今のは危なかったですね。後ろの槍使い君よりもよっぽどヒヤヒヤしましたよ?」


「あら、防ぎきれたのなら別にいいじゃない」

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