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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
145/190

ナントカいう魚

 さて、言っては見たものの、ホンマにセイルが真面目にレベルを上げとって自前のMPがあった時のことも考えとかなあかんか。

 ...そんときゃあキメラ部隊と戦ってるロイさんらが来るまでの耐久戦やな。はあ、結局MP節約せにゃああかんのか。


「『纏血・細剣』」


 僕にしては珍しくレイピアの形に纏血を整形する。

 今回はジャンプは使用しない。使っても良かったが、持久戦になるかもしれないというのに使う訳には行かない、と言うのもあるが、そう何回も使っているとセイルも速度に目が慣れてしまうだろう、と言うのもある。


「...フゥッ!」


 下から突き上げるようにぶっ刺したレイピアは案の定どこからともなく現れた水のシールドに阻まれる。

 だがそれに構わず狙いもつけずでセイルに向かってレイピアを突きまくった。ここまでするとセイルも不審に思うのか怪訝な表情になってくる。


「一体あなたは何をしているんです?そんなことを続けていてもこの盾を破ることは絶対に出来ませんよ?」


「おう、そんなことは分かってんねんかなぁ?」


「それでは何故?...ッ!?」


 あ、気づかれたっぽい。実は最初にレイピアで突き始めた頃からちょっとずつ『出血』スキルで僕の血を水のシールドに混ぜ込んでたんよ。

 色の問題は最近また気づいたことで出血ってひとくちに言っても実際には僕の血だけじゃなくって他の生物の血も作れる事が分かったのでもしかしたらスキルレベルが上がったおかげなんかもしれんけどね。

 で、今回使ったのはジャノメコオリウオという冷たい海に生息している魚だ。この魚は完全に血液が透明のため、今回使うには最適だったのだ。


 なんでこんな話をわざわざしてるんやろうね?


「まあ、気づかれるとは思わんだなぁ」


 まあいい。量は十分やしな。

 最後に差したレイピアから血を少しづつ出しておいたのを今度は一気に吸収する。

 そうすると自分で作った血だけを纏血に取り込むことが出来る。で、それで何が起こるか、端的に言うと爆発するのだ。

 なんでかって言うと大体いつも作ってるハルバード型の纏血で使ってる僕の集中力が大体二割、戦闘で敵の動きを見たり攻撃、防御するのに使う集中力が大体五割やから残り三割しかないって事だ。ちなみに触手型にした時は防御やったりの集中力を纏血の制御に回してるから大丈夫なだけ。


 そうそう、で、取り込みすぎた血やな。それは制御を失ってさながら決壊したダムのように爆発し、飛び散るのだ。

 その爆発した水は当然また集めるために時間を食うだろうし、その間は別の多分使わないってことは魔力の消費が激しいのであろう魔道具を使わなければならないってことやな。


 しかもそれの何が強いかって何回でもこの技は使えるところやな。敵も馬鹿じゃあないやろうから避けようとはするだろうが前衛が本職の僕にはかなうまい。それに魔道具やから土壇場で改造なんてできやんやろうし。


「シンズ!水のシールドが剥がれた。一気に削るぞッ!!」


「おう、了解!にしてもすげえな、お前本当に破れるとは思わなかったぜ」


「そうですね。私も破られるとは思っていませんでした。まあそれでもまだまだ魔道具の在庫はありますからね。頑張ってください?」


 うっわ、なめやがって!絶対後悔させたるからな!

すいません、完全ににわかで調べただけなので「違うわ馬鹿野郎!」って人はまた感想とかで教えて下さい!

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