表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
139/190

シンズと競争

 ちらりと見ると、まだ『紫電』パーティと『不退転』パーティはキメラたちの相手で忙しそうだ。ここまで来てもまだ何十体と残っているので、この調子だったらまだまだ時間がかかりそうだ。


「終わったか?じゃあ、俺も手伝い始めるからなぁッ!イィ、ヤアッ!」


 シンズが僕の触手攻撃とエリスの傷広げ魔法が終わったところで屋根から降りてきたその勢いのまま研究員の1人を頭からカチ割った。

 僕も攻撃に巻き込むのが怖かったからちゃんと声掛けして降りてきたんはすごい助かるな。


 初手頭をカチ割ったシンズは手に持った槍を構え、相手に的を絞らせないようにジグザグに突進していく。

 僕もそれに釣られるようにしてシンズの後を追いかけるようにして走った。


「どっちが多く仕留めるか、勝負だなカイン!」


「マジィ?おっけー、絶対勝ったるからな、後悔すんなよ?シンズ」


「言っとけッ!」


 そう言い残して更にスピードを上げたシンズはその勢いのまま研究者のひとりへと向かって走り出した。


 シンズの突き出した槍は研究者のひとりが作り出したシールドによって弾かれたが、シンズは諦めずにもう一度槍を突き立てシールドにガードされても構わずにジリジリと槍を突き立て続ける。

 だがその時間をほかの研究者は見逃してくれるつもりは無いらしい。

 

 シールドに槍を突き立て続けているシンズへと別の研究者が壁の形にしていた水を変形させ、槍のようにしてからシンズを貫こうと伸ばした。

 

 ズチャアッ!


「ナイスだカインッ!」


「おう。ただ、そんなチンタラしとったら僕が全部片付けちゃうかもなぁ?」


「はっ!こんな奴すぐ仕留めて次に行ってやるさ!」


 そう言ったシンズは一回槍を引き抜き、もう一回槍を勢いよく突き立てた。

 すると限界を迎えたシールドがガラスが割れるような音を立てながら割れ、それが守っていた主人までも槍が貫いて行った。


「ほらな?」


 そう言いながらこっちを見てくるが、こっちもさっき攻撃してきた水野郎を圧縮した纏血のランス形態で貫き、倒したところだ。

まだまだ研究者は残っている。サリアも倒してくれるところを考えても大体一人あたり三から四人倒して行ければいいかな?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ