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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
138/190

雑魚殲滅戦

 前回のあらすじ


 遂に研究者たちに追いついたカインたちは研究者集団のど真ん中に降り立つ。

 だが、カッコ良さ重視で真ん中に降り立った為、囲まれたという自分の失敗に気付き、勝手に作った包囲網を脱出した。


 以上です

 包囲網から脱出した僕は再び固まりだした研究者達と向かい合いまだ何十人といるということを見てゲンナリする。。

 でも、こんだけの人数分、それだけ研究された魔道具があるってことやから、それを貰えるって考えるだけでやる気が出てくるな!...まあギルドとか衛兵に取られやんかったらって前提があるけど。


「カイン、魔法の準備が出来たわ!...3、2、1ッ!」


「おっけい、やったれッ!」


 ...ド、ッンンン!


 その場から飛びのいた瞬間、屋根の上から飛んできた炎の玉が地面にあたり、巨大な円柱を作り出す。

 その炎に巻き込まれた連中が悲鳴を上げながらウェルダンに焼きあがっていく。


「ナイス!次かすり傷つけてくからな。エリス頼むわ!」


「分かった。任せて」


 左腕から伸ばした触手から枝分かれをどんどんさせその先を短剣のようにする。

 僕はこの制御に集中しているせいで動けないので相手の攻撃を防御出来ない。

 が、まあサリアが防御の魔法を使ってくれるであろう、って感じでどんどん浅くても傷をつけていくのに専念する。


 注意する事と言えば、僕の攻撃で相手の体を貫通しないように気をつけるくらいか?もし貫通してしまえば一旦刃を抜いて、という作業が発生する以上無駄に時間を食ってしまうからだ。

 そんなことをしている暇があるんやったら一体でも傷をつけてエリスに『アンチヒール』で傷をバカバカ開けて言って欲しいからな。


 シュボッ!ゴォォッ!


「うへえッ!」


 敵の攻撃が飛んできたのは分かってたから、サリアの防御も飛んで来るのはわかってたけど、やっぱり実際飛んで来たらびっくりすんな。

 だってやん?だって目の前で急に火の玉が飛んできて更に火の壁が出来るんやからな。いくら信頼してるって言ってもビックリする。


 そんなことを考えながらも手だけは動かし、どんどん敵に傷を付けていく。それをどんどんエリスが傷を開けていき、絶命に追い込んでいっていた。

 ただ、研究者連中にも出来が良い奴は防御もしっかりしているのか、どれだけ粘っても傷すら付けられない奴がいる。

 中途半端に全面だけとか何処どこの方面だけとかやったら回り込むだけでええから楽やねんけど、水で希釈しようとしたりとか、全面をシールドで覆ってたりすると攻撃が通らへん、なんてことがあるから大変やな。


 やっぱり直で攻撃しに行った方がええんかなぁ。うん、じゃあこいつらには牽制だけにして雑魚い奴らばっかを仕留めていくか。

 多分こういう時に言うんやろうな。


「はあ、面倒臭いなぁ。地味に数多いし」

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