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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
135/190

朝まで寝たい。

 みんな寝巻きとかどうしてますか?

 ちなみに僕は半袖にパンツ一丁で寝てます。すんごいラフで寝やすいけど、ちゃんとした寝巻きってやっぱ寝やすいんかな?って思いますよね。

 僕一回も寝巻きって買ったことがないんでね。

 ギルドで飯を食ったあと、夜中に呼ばれるかもしれないとの事なので大人しく宿に戻って寝る事にした。


「分かっているとは思うけど、装備類はすぐ着れるようにしておきなさいよ?」


「おう、そうするわ。おやすみ」


「ええ、おやすみなさい」


「出来たら、朝まで寝たいけど。おやすみ」


 それぞれの部屋の前でお休みの挨拶を言い合い、自分の部屋へと戻った。

 すぐに装備類を外し、忘れないうちに脱いだ服はちゃんと洗濯して貰えるように部屋の外へと出しておく。

 この作業を忘れてしまうと、宿の人に服を洗って貰えなくなるので、自分の汗と相まってとてつもない臭いが部屋の中に立ちこめることになる。


 今日は激しい戦闘があったのでお風呂に浸かりたいが、ここは、ほぼ文化が中世と同じなのでそもそもお風呂に入る文化がない。

 一応宿の人へ部屋の前にお湯が入った桶とタオルを置いてもらうように毎回お願いしてあるのでお風呂替わりに体を拭うことは出来るが、出来ることならちゃんとお風呂に入りたいところだ。


「...そや、金がいっぱい溜まって家を建てることになったら小ちゃくてもええから風呂作ってもらお」


 でも家と言えば、メイドさんがいるような屋敷にもちょっと憧れるけど、庭が広めの小さめの家にもちょっと憧れるよなぁ。


 そんなことを考えながらいつも通りお湯で体を拭くのも終わった。やっぱり仕事終割ったあとの風呂はええな、湯に入るよりは気持ちよさが圧倒的に少ないけど、付いてた垢が取れるような気がして気持ちええねんかな。


 ただ残念なんは、何時もは寝巻き替わりの服に着替えるけど、今日は途中で起こされるかもしれへん、って言うのがあるから普通の鎧下代わりにしてるやつを着てねやなあかん事かな。

 なんかいつもとは違う服着てると寝にくいねんけどまあしょうが無いよな。


「ふぅわぁあ...。今日は朝まで寝られますように、おやすみなさい」


 机に置いてあるロウソクの火を消し、ヘッドに入る。やはり疲れていたのかすぐにウトウトしだし、いつの間にか寝ていた。


     ・

     ・

     ・


 ゴンゴンゴンッ!


 そんな激しいノック音と共に僕の名前を呼ぶ声がしたような気がした。


「カインさん、カインさん!起きてください!ロイさんから伝言です!『事態が動いた』、と」


 そうやんな。最後まで寝られる気はしてなかったんや。ただ、外を見てみるとまだまだ月は真上へと来たばかり。

 実際寝た時間としては2、3時間、と言ったところだろう。この位の睡眠は一番辛いんやけど、流石にMPの事を考えると寝ないと言う選択肢もない。


「今開けますから、ちょっと待ってくださいね」


 扉を開け、ギルドの職員を通す。声的に男だったので通したが、女の人だった場合は鎧をつける手伝いをお願いできなかったので助かった。あと、着替えてる間に話を聞く、ということも出来ないからな。


「すいません、ちょっと鎧着けるの手伝って貰えませんか?」


 職員にキメラアーマーを付けてもらうのを手伝ってもらい手早く着用し、部屋を飛び出した。

 サリアとエリスの方にも女性職員が向かってるらしいけど、来るのはもうちょっと遅くなるかな?

 みんなちゃんと覚えてました?主人公の鎧、キメラアーマーって言うんですよ。

 ちなみに僕は完全に忘れてました。テヘペロっ!

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