もしもの世界があったなら
すみません、投稿の日を間違えてました。
後、今回は全然関係がない話を描きたくなったので書いたものです。飛ばしてもらっても構いません。
リリリリリッ!
いつもの携帯アラーム。だがいつもと違う点をあげるとするならばアラームの音がいつもと違う、という事だろうか。
眠い目を擦りながら携帯の電源をつけ、時計を見てみると8時を指していた。
「あ?ッ!?やっば、もう家を出やなあかんやないか!」
何時もは七時半で目覚ましをしていたはずだ。でも何故か今日は八時、つまりもう家を出発の時間になっている。親に起こしてもらおうにも、今日は生憎両方とも朝早くに出勤してしまってしまっているのでそれも出来ない。
流石に高校三年にもなって遅刻をするのは恥ずかしいと僕、山崎 海はパンを焼きながら着替えを済ませ、15分ほど遅れて家を出発した。
「あ、やっと出てきたのね!もう早く行かないとあたし達まで遅刻しちゃうじゃないの!」
「待ちくたびれた。何かあったの?」
「すまんすまん、走りながら説明するから、早く行かんと遅刻すんぞ、莉亜、英梨?」
うちの前で、何時ものお隣に住んでいる後輩、谷崎 莉亜、英梨姉妹と一緒に登校する。この2人とはそれこそ保育園に通っていた時からの仲なのでもう実際兄妹みたいなものだ。
「それで?遅かったわけはなんだったの?まさか寝坊した、とかじゃ無いわよね?」
「えあぁ、うぅん。まあちょっとな?ほんのチョッピリは寝坊したかも?」
「また!?あんた寝坊多すぎよ!これで何回目だと思ってるのよ!」
「ごめん、今月で四回目です...」
「海君、多分姉さんはそういうことを聞いてるんじゃ、ないと思う」
やっぱり?でもな、なんか余裕もって起きようとすると体から拒否反応が起きたりするんよな。わかる?
「なあ?直接起こしに来てくれたりは、ない感じ?こう、ラブコメであるようなさあ?」
「はあ?なんであたし達があんたなんかの為にそんな面倒な事する必要があるわけ?自分でなんとかしなさいよ」
「うっ、やっぱそうやんなぁ。ガンバリマス」
「毎回そればっかり。しっかり頑張って?」
「へい」
そこで会話は途切れ、そこからは黙って学校を目ざした。まあ正直、歩いとったら間に合わんだろうけど、こうやって小走りでもやっとけば絶対に間に合う。
なんでわかるかって?何回こういう経験してきたと思ってんねん、チクショウ。
校門が見えてきた。流石に遅刻寸前で校門の前を歩いている生徒は数少ないが、いないことも無い。
計算通り(経験則から)間に合うとはわかっていたが、実際に門がしまっていないところを見るとホっとするものだ。
「ほんとに、もう遅刻寸前に着くなんてやめてよね。次からはちゃんと余裕を持って到着するように起きてよね」
「疲れた、早く教室に入ろう?」
はあ、今日も長い一日が始まるな。
好評なようでしたらまた書こうかな...?