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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
126/190

ゴロツキ☆六人兄弟!

 腕をハルバードの形に変化させ、ジャンプスキルで一気に一番近くにいたゴロツキAへと迫る。

両手剣を手にしていた彼は迫る僕に剣を振り上げ、振り下ろそうとする。

 そのタイミングで僕はハルバードを針のような形に変え、ゴロツキ頭を貫く。

 そして死体がこちらに倒れてこないように、今度は纏血の形を触手のように変えて体ごと押すようにして頭に刺さった針も同時に抜く。


「は?」


 そんな言葉と共に頭に細い風穴を開けられたゴロツキAは後ろによろめいていき、そのまま、絶命した。


「コイツ、殺し童貞の癖に強いぞ、気を付けろ!...グペッ!」


 そう言って警告していた男、ゴロツキBはジャクソンにより頭を両断されて反応も出来ないまま死んでいった。


 流石はランクB冒険者って言うだけあるな。

 あんな鈍重そうな見た目の鎧して、更に重い大剣なんてもん持ってんのに僕がジャンプスキル使ってる状態よりもっと早いなんてなぁ。ちょっと自信なくなるわ。

 そや、このクエスト終わったら暫くここの町のダンジョンでレベル上げしてもええな。頑張って覚えとかなな、僕ほんまに覚えること苦手やし。


 そんなことを考えながら残った敵に向かって走り出していたが、バンの方でも一体倒しており、残り三人。


「サリア、このまま押し切れそうやからちょっと魔法は温存しといてくれへんか?」


「分かったわ!あとは任せたからね、絶対負けるんじゃ無いわよ!」


「舐めてんじゃねぇぞ!『パンプアップ』ッ!」


「クソッ!こんなに強いなんて聴いてなかったぞ!『パンプアップ』」


 そう言って無手の状態だったゴロツキEとFはスキルを使った。するとそのスキル名通りに元から大きかった筋肉がさらに一回り大きくなった。多分筋力値が上がったんかな?


 まあ流石にアニメの世界じゃあるまいし、流石にただの拳に僕の転結が負けるっちゅうことは無いやろ。

 そう思い、振るった纏血のハルバード形態での斬撃はゴロツキEが僕の斬撃にかぶせるようにして刃の横っ腹を殴る事によって止められた。


「まあ、だから何、って奴やねんけどな」


「何?」


 いやいや、別に復唱せんでもええねんで?


 まあ弾かれたんやったらしょうがない。別に僕も一応使いやすくていちばん精密に扱えるからハルバードを一個だけにしてるのであって対人戦で腕が二本とかしかない、そんで同時に弾くような技が使えんのやったら、まあ、こういう技ができてしまうねんかな。残念ながら。


「『纏血・増殖腕』」


 はい、まあ、この纏血が低レベルのうちから腕からハルバードが生やせたんやから勿論纏血のレベルが上がった今、使える血の量ももちろん増えてるわけで。要するに今の僕やったらハルバード五本くらいまで増やせんねんかな。

 で、それで何が変わるか、って言ったら勿論、相手さんは二本は頑張って弾けても他の三本どうあっても対応できひんわけで、貫かれる、っちゅうわけやんな。


 まあでも、やって見て思ったけど予想以上に自分でもわかるくらいに気持ち悪いな。

 それにこれ、気持ち悪い以前に僕自身のテクニック、って言ったらええんかな。それがこの物量作戦に頼っとったら全く上手くなってかへんから、ホンマにこれを使うのはピンチな時か、今回みたいなコリンさんが攫われてあんまり時間に余裕が無さそうとか言う時しか使わん方がええかな。


 そう考えながら周りを見てみるとジャクソンもバンもゴロツキを一人一体倒してくれたようで、戦闘は終わっていた。


「カイン?お前、分かってんだろうな?」


「オウ、マイ、ゴットン...」


 絶対来るとわかってたけど、やっぱりジャクソンの勝手に突っ込んで行ったお説教が始まるんか。ハア、気が重い。

 まあこれも、ジャクソンにバンに両方とも僕に気遣ってくれてるんは分かってるからあんまり強く言えんのさな。まあでもだるいのには変わりないねんけども。

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