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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
122/190

ま、まだこいつ相手に戦うのか!?

はい、タイトルは私の心の叫びですね...。

 こいつ1匹、1匹?を相手にだいぶ時間を食ってしまったような気はするが何とか左側に集中して二本の足を斬ることに成功した。

 これはもうほぼ勝敗は決した、と言っていいだろう。


「サリア、次の魔法はいつ打てる!?出来れば胴体切断したいから刃状の魔法がいいねんけど?」


「ごめんなさい!あたしも初めて使う魔法だから、そうね五分は欲しいわ!何とか時間稼げるかしら?」


「俺達は行けるぜ!カイン、お前はどうだ?」


 ジャクソンの方を見ると力強く頷いてくれる。バンの方も問題ないようだ。ならば後は一番冒険者ランクが低く、実力も下の方であるだろう僕の問題だ。


「ジャクソン、んな事言われたら僕の方も全く問題ないって言うしかないやん?勿論、僕の方も大丈夫やで!って事でサリア、ゆっくりでいいからしっかり練り上げたいい魔法、よろしくな!」


「当たり前よ!あたしに任せときなさい!」


「カイン、お前はバンと並んで中衛を担当しろ。さっき回復してもらったとはいえ、毒の魔法をくらってたしな。あんまり無茶はするな」


 うぅん、出来るだけ戦闘経験積みたくて前にいとってんけど流石にわがままは言ってられへんよなぁ。僕に気遣ってくれてるんはわかってるんやけどな...。

 しょうがないけど指示に従っとくしかないか。


「ふぅん、オーケー。ジャクソンがそれでいい、ってんやったら僕も中衛に回るわ。バン、僕出来るだけサソリ人間の後ろに回るようにするから、よろしく」


「おう前面は俺に任せとけ!カインは尻尾を切ることを考えてくれりゃあいいからな」


「分かった。ジャクソン、そういう事やから回り込むための隙作って欲しいんやけど」


「オーケーだ。俺に任せとけ」


 そんじゃあ、ジャクソンが僕用に隙を作ってくれるまでは取り敢えずバンと並んでチクチク攻撃してったらええかな。


「『出血』『纏血・ハサミ』...。ッ!よっしゃ断ち切ったぁ!」


 なんでか知らんけどハサミを武器にするってちょっとロマンあるよなぁ。まあ実際に見るのは刑事ドラマとかそんなんでしか見やんけど。


「こっちだクソサソリ!『たたき落とし』!」


 ジャクソンが隙を作る為に放った一撃はサソリ人間の頭を狙って打たれたものだった。

 この技はサソリ人間の足を一本奪った技だと覚えていたのかサソリ人間は警戒した様子を見せ、バックステップする事で対処し、それと同時に毒球の魔法をジャクソンに向かって発動させた。

 ジャクソンはその技を横に移動することで避け、微妙に当たらない距離ではなかったが、切り上げ攻撃をすることで注意を集めた。


「今だカイン、行け!」


「了解!」


 ただ視線を誘導しただけとはいえ、折角ジャクソンが作ってくれた隙だ、無駄にする訳には行かない。

 サソリ人間の視界に入らないように出来るだけ背を低くし、地面を這うように最後へと回る。


「コレでオッケイやな。よし、セルフスキル、断ち切り!」


 サソリの尻尾、その中でも甲殻と甲殻の隙間、柔らかい部分を狙い、纏血をハサミ状にした物で断ち切る。

 おお、これぞ暗殺、ってな。まだ殺せてないけど。



「ギガガガァ!!!」


「よくやったカイン!」


サソリ人間はいきなり尻尾が切られた痛みに驚き足が二本切られた状態で出来る限界の速度で手に付いた剣を振った。

 だが、流石の僕でも来るとわかっている攻撃に引っかかるほど馬鹿じゃあない。屈むことで避けそのままサリアたちがいる場所まで戻った。

 サリアの準備ができた時、サソリ人間と一緒に焼き切られないようにするためだ。

 今日滋賀県にある『宇奈月』って言うラーメン屋に行ったんですよ。うん、めっちゃ美味しかった。

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