表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
120/190

一歩前進?

 こんなにこいつの話が続くとは思わんかったな..。


 間違えてお酒飲んじゃったから話がちょっと可笑しいかもしれん。また三日後に直すからユルシテ。

 尻尾をジャクソンの一撃によってヒビ割れさせられたサソリ人間は魔法使いのくせに前傾姿勢になり、ここまで使ってこなかった右腕にくっ付いている剣を使おうとでもいうように前傾姿勢になった。


「ジャクソン、僕こっから完全に人間部分狙ってくわ。ジャクソンは出来たらサソリの足狙って?多分こっから接近戦も混じってくるから気ぃつけぇや?」


「そんなん見りゃあわかるだろう?それより人間部分を狙うのはいいが仕留められるのか?」


「まあ尻尾さえ抑えといてくれれば倒すこと自体はできるかな?サリアの魔法だって控えとるしな」


「...了解。じゃあ任せるからな?バンはしっぽを抑えてくれ」


「オーケー、リーダー。任せとけ!」


 話終わるのを待っていたかのようにサソリの足6本に力を貯めていたサソリ人間だったが、僕らが話し終わったとほぼ同時でジャンプするようにして砲弾のような速度で飛んできた。


「僕が止めるからちょい後ろに回って!『纏血・盾』っ!」


「「了解!」!」


 おお、めっちゃ素直に回ってくれたやん。こりゃあ僕もジャクソンとバンの期待に応えやなあかんな。


 サソリ人間は砲弾のような速度を維持したまま踏み込みを半回転しながら済ませ、しっぽによる薙ぎ払いを仕掛けてけてきた。

 とはいえ僕の『纏血』もここに来るまでに使い込んで、レベル9まで上がっている。この程度の攻撃ならば何とかギリギリ耐えられはするだろう。...何処かで血液を補充する必要は出てくるかもしれないが。

 そういえば最近全くと言っていいほど血ぃ吸ってねえなぁ。そんなに纏血で血を消費する事が無かったって言うのもあるけど。まあでも、そんなに必要な訳じゃあないんやけど、種族が『中血鬼』って名前やからな。如何にも血を吸いますって種族としては何となく、吸っとかなアカン気がするもんな。


「ジャクソン!」


「任せとけ!『たたき落とし』!ッオラァ!」


 ジャクソンが放ったスキル『たたき落とし』だったがもう当たる!と言ったところで右手にくっついていた剣によって横っ腹を叩かれ軌道をずらさせたことで、当たるはずだった足のすぐ横を通って地面を砕いた。


「スマン、外した!」


「そんときの為の俺ってなぁ!『螺旋孔』!」


 その言葉と共にジャクソンの影からでてきたバンは手に持っている槍に風をドリル状にして纏わせ、サソリ人間の脚を今度こそ貫いた。流石に突きという攻撃の性質上、足は一本しか取れなかったが、たとえ削れたのが一本だとしても、少しでも機動力が落ちるのならばバンはいい仕事をしたと言えるだろう。


「2人ともどいたな!?3、2、1、『纏血』解除!後衛組、もちょっと下がってや!」


 よしっ、ちょっとはこれで戦闘が楽になったらええな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ