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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
119/190

This isサソリ人間

ちなみにタイトルは適当だよ

 魔法使いっぽいキメラがいた。そいつは魔法使いっぽい武器を持っているくせに筋骨隆々の体つきをしている。

 いや、魔法使いっつったらヒョロガリのローブマンって昔から決まってんねんぞ?つまり!お前は魔法使いではなく、ただ棍棒を持って片手が相変わらず剣になっている筋肉モリモリマンなのだ!...なんてな。

 流石に無理があるか、普通にゴリマッチョが魔法を使うって感じやな。


「じゃあ行こか、ジャクソン。エリス、やっぱりホンマにやばそうやなぁ、って思ったら自分の判断でええから『アンチヒール』使ってな?」


「うん、大丈夫。わかってる」


 よし、じゃあ言いたいこと言ったし、後は突撃ィー!

 魔法使いキメラはその場から動くことはせずに僕らを待っているように見える。まだ攻撃範囲に入ってないんかなぁ?

 あ、そうや。久しぶりにあれ、使ってみるか。


「ジャクソン、ちょっと僕だけ突出すんで?『ジャンプ』!『ジャンプ』!」


「あ?おい!?待てよカイン!」


 そんな声が聞こたような気はしたが気にせず進む。二回目の『ジャンプ』で魔法使いキメラは杖の上に毒々しい緑色の水球を浮かべた。

 ちょっとだけ身体強化魔法を使って肉弾戦してくるかもとか思ったけど、そんな事はなかったな。しっかり下半身の蠍とおんなじ毒系の魔法を使って来よった。


「カイン、アレは避けろよ!なんかやばい感じがプンプンしてんぞ!」


「おう、てか、見りゃあ毒ってわかんやろ!『ジャンプ』、『纏血』」


 奴の魔法をジャンプしながら避け、さらに距離を詰めると同時に纏血を使い腕を長く、鋭いハルバードの形へと持って行く。

 奴との距離はジャンプを使わずに後二歩と言ったところか。一歩目でタメを作り、二歩目で放つ!


「ウヘアッ!?お前、尻尾使うのはアカンて」


 切りつけ中止ィ!背をそらせ回避したあと、二歩目を強引に奴の背後へと回り込む軌道に変え、今度こそ尻尾を斬るための斬撃を放った。

 だがその二撃目も人間部分の杖を使って受け止められる。


「待たせたな!ドラァ!『パワースイング』!」


 追いついて来たジャクソンが放ったパワースイングが人間部分、蠍部分ともに体制を崩している敵の尻尾に当たった。

 だが、今度は奴が事前に使っていたのだろう魔法障壁が現れ、ジャクソンのパワースイングを完全ではないが受け止め、威力が弱くなったところで尻尾が受け止めた。

 だが、流石はBランク冒険者と言ったところか。やつの魔法障壁で威力が減っていたとはいえ、尻尾の甲殻をヒビ割れさせていた。


「ギガガガァァ!」


「いやぁ、こりゃあ長引きそうやなぁ」


 サソリキメラは自慢の尻尾は傷つけられた恨みから上半身のマッチョメンが前傾姿勢になり、「さあ、ここからが本番だ!」という雰囲気になった。

 出来ればこいつが本気になる前にしとめたかったなぁ。

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