三人の、なりそめ!?
作戦会議の翌日スラムの入口にて僕達はジャクソンを待っていた。
「それにしても結局何人捕まってたとかの話は出てこうへんだな。徹夜の戦いとかにならんかったらええんやけど」
「カインはなんの心配してるのよ。徹夜って明日の朝まで何時間あると思ってるの?きっと夕方までには片付くわよ!」
「よう!待たせたな、ちゃんと朝飯は食ってきたか?」
「当たり前よ!朝ごはんはちゃんと食べないと力が出ないからね!」
「おう、その通りだサリアちゃん!あっはっは!」
いや、食ったけど、だから?って答えそうになったけどようサリアは朝っぱらからそんなしょうもない質問にちゃんと答えられんな。
ってかジャクソンも朝っぱらから元気すぎやろ!
「ん?どうしたカイン、朝飯ちゃんと食ってねえのか?」
「ジャクソン!お前朝っぱらから元気すぎなんだよ!カインさんも引いてるじゃねえか!それにお前は朝飯朝飯ってうるせえんだよ!」
あ、ジャクソンのパーティメンバー二人のうちの一人、白髪に鋭い三白眼のイカつい人が僕の気持ち全部代弁してくれたな。ちなみに長い槍を持っている。出来ればドスとかそういう厳つい武器持ってて欲しかったなぁ。折角やったら。まあそんなん持ってたら魔物との戦闘じゃあ全然役に立たんやろうけどな。対人くらいか?使えんのは?
「いやあ、すまねぇなカインさん。ジャクソンは飯のことに関しては結構うるさくってよ。つってもなんかしら三食食っときゃあ、大概なんも言わねえんだがな」
「ああ、いや、全然気にしてないんで全然大丈夫ですよ。ちなみに話したことは無かったですよね?名前はなんて言うんですか?」
「あ?俺の名前か?言ってなかったかな?じゃあ改めて、俺の名前はバンってんだ。よろしくな、カインさん、サリアさん、エリスさん!あ、そうだ、お前も自己紹介しとけよ」
そういってもう一人の方に顔を向け、バンはもう一人のパーティメンバーに自己紹介を促す。
「えっと、メアリー、です。一応このパーティでヒーラーを、しています。よろしく、お願いします」
なんか冒険者にしては珍しく、なかなかオドオドした人やなぁ。でもジャクソンのパーティで紅一点、丁度紅い髪をしてるしな。髪色っていう意味でも紅一点、てな。
「あの、サリア、さん、でしたよね?その、カインさんとは、どの様ななりそめでパーティになったのですか?」
「え!?ええと、カイン...どうしよ!?あたし達の事そのまま伝えたら不味いわよね?」
まあ、そらそやわな。ってか、そんな笑いマークが着くようなツッコミはどうでもええねん!はよカバーストーリー考えやなあかんやん!?
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「あっ、そういう事だったんですね。素敵です。私もそんな出会いをしてみたい、ですね」
ふう、何とかごまかせたな。
ちなみにカバーストーリーとしては、実はサリアとエリスの二人はとある国の貴族令嬢で僕はこの二人が城から抜け出して街の散策に行ってた時に出会った。で、仲良くなった後外の世界を見せて欲しい、と頼まれた、って事になった。
で、僕は2人をさらうことには成功したんやけどその時に顔を見られたから今僕は仮面をつけてる。って事になってる。うん、我ながらええ出来栄えやな!
「皆、昨日の小屋、そろそろだよ。準備、して」
温めとったアイデアを短編小説として投稿しました!良かったら見てってくださいね!
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オネガイシマス!