情報提供、求む!
危なかった!今日投稿する日やって完全に忘れとったから40分でギリ書き終わった。
そう言えばオーバーラップでなんか大会じゃないけどそう言うのやってるらしいねんけど、新作書いて投稿してみよっかな?実はだいぶ前から設定だけは考えてある小説があるんやけど、これ書いてるからちょっと描きずらかってんかな。フゥーム、悩む。
「ほへぇ、ここが二番目のスラム入口か。まあどこもそんなに雰囲気は変わらんな」
受付嬢にスラムの入口を聞いてきた僕達は朝に回った場所とは正反対の場所にある入口に来ていた。
そこは相も変わらず陰気臭い雰囲気をプンプン放っており、とてもでは無いが入りたいとは思わない。
まあ、でもしゃあないわな。知り合いが攫われたものあるけど、何よりちゃんとした仕事なわけやからな。
「じゃ、行きましょ?出来るだけ犯人の情報は集めておきたいしね」
「ん、コリンは大事な友達。だから、確実に助け出さないとダメ」
「そやね。そんじゃ、昼からも頑張りますか!」
僕達は明るく活気のある通りから外れ、また裏路地に入り込んだ。
まだ入って何十メートルも進んでいないはずだったが、既に酸い匂いが漂ってきており路地に座り込み、僕達に食料をせびる孤児たちがちらほら現れ始める。
サリアとエリスの方を盗み見ると二人とも辛そうな顔をしており、この惨状に心を痛めていることが分かる。
多分あの孤児院でも流石に保護しきれへんだんやろうな。
いやでも、やっぱりあそこ以外にも流石に孤児院はあるか。こういう世界やし。まあそれでも保護しきれへんくらい孤児が溢れてるんやろうな。
「ね、ねえカイン?ちょっとだけあの子たちにご飯あげられない?さすがに可哀想何だけど」
「いやな、サリア?ここの居るだけでも10人以上はいるんやで?それでもしや、一人にご飯をあげちゃったらここのスラム街にいる住民全員にご飯あげやんと、あげたご飯はもっと強い奴に奪われてしまうやろ?
そうなっても大丈夫なくらいこのスラム街全体にご飯をばら撒くんやったらええけど、んなこた絶対出来んやん。やったらやらん方がええよ」
「うう、まあカインが言うこともわかるんだけど、可哀想じゃない?」
「まあ、どうしてもそんな事したいんやったら、僕らがもっと冒険者としてのランクを上げてって資金が有り余るくらいになったらやってあげたらええ。今はそんな金どこにも無いからな 」
まあそれにサリアには言わんかったけど、ご飯を上げたい。みたいな話を始めたあたりから話聞いとったやつら全員がこっち見てなんか強請るような視線を向けてくんねんかな。
ハア、マジで乞食とか最悪や。更にこいつら誰かから縄か貰うのに完全に慣れきった目しとるからな。マジで救う価値もないな。
ま、どうしてもサリアがこんなヤツら助けた言うんやったらサリアの金でやってや、って思っちゃうな。僕は絶対こいつらのためなんかにびた一文だって出したくないわ。
あ、でもちょっと待てよ、いいこと思いついた。
「じゃあサリアも分かってくれたところで、聞き込み、始めよっか。方法は簡単、サリアの言った奴にちょっと真似して。さて!ここに二個のパンがあります!僕が質問するんで、一番有用やと思った情報をくれた二人にパンを一つずつあげます!さ、パンが欲しいやつは集まってこいよ〜!!」
お、よしよし、ええ感じに子供からジジイまでいい感じにみんな目がぎらついてんな。
...うし、こんなもんでええかな。うん、思った以上に集まってくれたな。そろそろ『白衣の男』の情報発表するかな。
「...ってな見た目やな!で、誰か知っとる奴が居たら手ぇ上げえ!」
小汚い格好をしたスラム民が次々と手を上げる。が、そんな過度な期待はせんほうがええやろうな。嘘情報でも僕が有益やと誤解したらパン貰えるんやから、こういう奴らの事や。小賢しい事考える奴がほとんど、って考えといた方がええやろう。
「おれ、俺いい情報を持ってるんだぜ!?あいつはもっと奥の方にある掘っ建て小屋みたいなところに住んでるんだよ!な?良かったら案内してやるぜ?」
「へえ、じゃああいつがどんな事してるんかも知っとるんやな?僕はよう知らんからな、言うてみぃ」
「え?えっとあいつは人攫いで儲けようとしてる、いわゆる奴隷商人、なんだぜ?」
はいはい、やっぱりな。これからもこういうゴミ共がいっぱい釣れるんやって考えたらなんか溜息出てくるわ。
「ちゃうわボケ、嘘つくんやったらな、もうちぃとドタマ使ってから嘘付くんやな。はーい、実は僕からまだ教えてない情報があるんでクソしょうもねぇ嘘ついたバカは分かりまーす!情報を提供すんのはちゃんと知っとる人だけにしといてくださいねー。ちなみに僕の前にいるこいつは嘘ついたバカでしたぁ!」
うん、こんだけ煽っといたら、そうそう馬鹿は湧かんやろ。まあちょっとだけ罵詈雑言がこっちに飛んでくるけど、まだ拳は飛んできてないからな。セーフって事で。