スラ厶で遭遇!
すんません、Twitterで言ったんですけど、あんまりにも筆が進まんかったもんで今日に回しました。
すんません。
「そんじゃあこの通りを進んだ先に白衣の男の根城があるって言う情報もあるし、一旦帰ってみんなに報告していくか。ちょうどいい時間やしな」
孤児院からでた僕達は出待ちしてくれていた野次馬(スラム住民達)を殴り倒しながらギルドへと向かっていた。
「お?カインじゃねえか、なんかいい情報はあったか?」
「ジャクソン、やったよな?うん、僕らんところは犯人が潜伏してるっぽい場所は見つけてきたで?そっちは?」
帰り道を歩いていると後ろから声をかけられ振り返る。そこに居たのはスラムの住民、ではなく一緒に依頼を受けていた『不退転』パーティのジャクソンだった。
「ああ、俺達んところはあんまりいい情報はなかったな。精々が最近になってその白衣がこのスラム街をうろちょろし始めたって所ってぇだけか」
「凄いですね!参考までにどこでそんな情報を取ってきたか教えて貰っても?今後の参考にしますので」
話しかけてきたのは不退転のメンバーでなにか几帳面そうな顔をした年齢三十程の男。なんか魔法でも研究してそうな黒ローブを着てロッド?って言うんかな、短い杖を持ってる。
あっ!そう言えばパーティの名前とリーダーの名前は教えて貰ったけど、メンバーの名前って誰にも教えてもらってないな。やべえ、この人の名前わからん!
しゃあない、適当に誤魔化すか。そう、同級生の名前を呼べない陰キャ宜しくな!
「え、え?ああ、スラム街に入ってちょっと経った頃にここの住人に追いかけられとってな?そん時、孤児院に住んどる子に助けられたんよ。んで、スラム民から逃げるために孤児院に行ったんやけどその時に教えてもらったんよ」
「成程、やはり現地の人で協力的な人が変わってきますね、情報の質も」
なんか文面的にこの人らもスラム民を脅してきたんか?あはれスラムの人よ...!
なんて同じことした僕らが言えることではないけどな!
「ねえ、他のパーティってあたし等と同じように拠点の情報って持って来れると思う?」
「そうですねぇ。まあ普通に有り得る話でしょうねぇ。相手もここまで派手に事を起こしておいて拠点を探られない、とは考えないでしょうから、複数拠点を持っている、もしくはダミー拠点を持って居るでしょうからね」
うん、まあ確かに。相手も馬鹿じゃあないやろうからな。まあ、持ってるにせよ、怪しいところは何かしらお昼会議で出てくるやろうからな。僕の所から一箇所、で『不退転』はなし、ときたら、最低でも『紫電』かシンズから一箇所拠点の情報は欲しいところやな。
そんなことを話したり考えたり、お昼ご飯の話をしているうちに冒険者ギルドに到着した。
あ、ちなみにあはれ、って書いたんは誤字やなくってわざとですよ