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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
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気になる犯人像

「えっと、それじゃあさっき言ってた見ちゃったやつについて聞きたいんですけど、いいですか?」


 店に入って紅茶を注文し、リラックスして話せる状態にしてあげてもまだ目の前の女性はオドオドした感じで周りを見ている。


 ...ハア、そろそろいい加減に話してくれへんかなぁ。別に僕だって待ってあげるけどさ?この待ち時間がちょっとイラって来るよねぇ。


「すいません、紅茶なんて貰っちゃって。それじゃあえっと、ちょっとずつ話していきますね。...二週間くらい前なんですけど、女の人の後ろをつけてる白衣を着た男の人がいたんです。それでちょっと怪しいなって思ったので後をつけたらその女の人と白衣の人がちょっと喋った後にいっぱい魔物が出てきて女の人を気絶させて連れていきました。えっと、これで終わりです」


 うーん、なるほど。なんか白衣着てるやつが襲ってきてコリンさんらしき人を連れ去ったと。ハーン、まあ誘拐は確定か。んでなんで連れ去ったかってことやんな。まあ、ありがちなんは魔物連れてるって言ってたしコリンを魔物にしてから手駒にするって感じ?


「すんません、研究者の見た目とかって覚えてますか?髪型やったり体型、まあ覚えてる特徴やったらなんでもいいです」


「えっと髪型はボサボサの黒髪でした。体型は痩せ型で常にポケットに手を入れてました。...えっと覚えているのはこれぐらいです。すいません」


「いえいえ!それだけでも十分な手がかりになりますから!そうですね。あとはどこら辺に歩いていったかが分かればありがたいんですけど」


「すいません!その後怖くなってしまって直ぐに逃げてしまったのでどこに行ったかまでは...」


 あぁ、まあしゃあないか。どんな奴かが分かっただけでも一歩前進って感じに考えとかなあかんな。纏めると白衣着たボサボサ髪の男。常にポケットに手を入れてる、で、一番大事なんは大量の魔物を使役してるってことかな。


 ま、これで途中経過としてあの受付嬢に報告しに行こっか。同じ依頼受けてる人とも情報共有しときたいしな。流石にもう一緒に受けた人のリストは出来とるやろ。


     ・

     ・

     ・


「次の方どうぞ〜」


「朝に行方不明探しの依頼を受けたんですけど、その途中経過を報告しに来たのと、依頼受けるときに聞いたんですけど同じ依頼受けてる人のリストを貰えるって聞いて。えっと、で、報告なんですけど犯人は白衣を着たボサボサ髪の男らしいって事だけですね。って事でとりあえずリスト貰っていいですか?」


「あっ!それなんですけどちょうど皆さん隣の酒場に集まっているので行ってみてください。はい、これがそのリストです。では頑張ってください、応援してます!」


 よし、じゃあ初顔合わせに行きますか。

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