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未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
103/190

聞き込み ー 2

 ま、また遅刻、やと...!!やらかしたな

「すんませぇん!ちょっとお話いいですかぁ!?ここの宿で行方不明の人が出たんですけど、その情報を提供してくれる人、いませんかぁ?」


 僕達は今コリンさんが住んでいた『ケインの宿』を出たあと、女将さんに許可を貰って宿の前で聞き込みをしている。ちなみに始めてから一時間くらいたったけどまだ3人くらいしか聞き込みに協力してくれていない。


「うーん、なかなか協力してくれる人が居ないわね。これじゃコリン、見つけられないんじゃない?これって結構ピンチよね?えっと、依頼って意味じゃなくってコリンがまず間違いなく誘拐にあって危ない状況にあってるんだもんね」


「まあ間違いなくそうやんな。もう既に二週間すぎてるってこと考えたら最悪手遅れになってるって線も考えときや?」


 ほんまはこういう事、言いたかないんやけどなぁ。まあその反面過剰に期待してたら後がちょっと怖いからな、どうしても知り合いやと。


「あの、すいません。この宿で行方不明になった人がいるって聞いたんですけど、それってほんとですか?」


「そうなんですよ。ここの宿に住んでたコリン、って人なんですけど知ってますか?ここまて話聞いてきた感じ誘拐っぽいんですけど現場見ていたら有難いですね」


「あ、すいません。そういう訳では無いんですよ、実はここに友人が住んでいたのでちょっと心配になってまして。あっ!別にそのコリンさん?って人の事では無いですよ?ちなみに現場を見ていた、って言うことは無いですね。すいません」


「いえいえ、そりゃあ心配になりますよね、全然分かります」


 はあ、ちょっと期待しちゃったやん。まあ知り合いが住んでるんやったたら心配になるんも分かるけど一時間ちょっと待ったあとで四人目ってなったら期待しちゃうやん?ハア。


「カイン、もうちょっと頑張ろう?」


「おう、エリスありがとうな。よし、もうちょっと頑張ってみるか」


「うん、その意気」


 まあでも頑張るって言っても特にここで立ってるってだけやから頑張る要素はないけどな。ま、エリスに励まされたしもうちょっと頑張るか。


「あのぅ、すいません。さっきからちょっと聞いてたんですけど」


「はいはい!なんか情報ありますか?ちなみに行方不明になったんはコリンさんですよ?」


「あ、いえ、コリンさんがどなたかは分からないんですけど、えっとここだけの話私見ちゃったんですよ。えっと...。」


「?あっ、ここじゃあなんですからご飯でも食べながらどうですか?」


「はい、すいません。失礼します...。」


 まあだいぶオドオドして気弱な感じの人やからなぁ。多分犯人に見られとったら、とか考えたんかな?まあ僕に話しかけた時点でもし犯人いたらマークされとると思うけどな。どうでもいいけど。取り敢えずもうそろそろ昼時やし飯でも食いながらゆっくり話聞くか。

 よく犯人は現場に戻るって言うしな。


 まあじゃあ現場見てたって言ってるし、どんな人かくらいは分かるやろ。まさか顔もなんもわからんのに僕に話しかけてきたとかないやろうな。

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