表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未だ見知らぬ進化を求めて  作者: まよいネコ
利用される悲劇
101/190

行方不明

 ワクチン一回打って次の日やけど肩が痛くてやばい。

 カインたちの冒険者ランクが上がり二週間が経った今でもせっせと毎日依頼をこなしていた。まだあまり休みを作る余裕が無いのだ。


「一週間に一回くらいしか依頼受けやんでよくならんかなぁ。楽したい...」


「そうなる為にも、もっと依頼こなしていかないとね!」


 いやぁ!分かってるけどんやけどなぁ、なんか僕らって魔物やしあんまり心休まらへんねんかなぁ。

 あっ、ここでの滞在が終わったら魔人国?魔王国?そんな感じの国って多分あるやろうし、そこに行ってみるのもええかもしれんなぁ。そこやったら僕でも紛れこめそうやし。

 もしかしたらエリスとサリアの家族もいるんやったら探してみたいしな。


「わたしも、早く楽したい」


 お、エリスも僕の仲間か!そやんなぁ、楽してぇよなぁ。まあ、強くなりたいからいくら余裕が出来てもずっと休みにするつもりは無いけどな。


「じゃ、今日も張り切ってギルド行こか」


     ・

     ・

     ・


「おはようございます『血術士』の皆様。...確認ですがコリンさんとはお知り合い、でしたよね?」


「ハア、まあそうですけど?なんかあったんですか?」


「はい、依頼を失敗しそのまま行方不明になる人も多いのですが、コリンさんは依頼の達成をした状態で二週間も居なくなってしまったのです」


 ふーん、でもまだ二週間ぐらいしか経ってないんやろ?やったらまだ休暇とってるんちゃうの?

 って言うかなんでその話を僕らにしたんや。誘拐でもしたって思われてんのかなぁ?


「それであたし達に探させたいわけ?」


「はい、実は私、コリンさんとは仲が良かったんです。なので私がギルドを通した依頼として出し、あなた方に受けていただきたいのです」


 でもなぁ、僕コリンさん苦手やねんかなぁ。まあ、サリアとエリスがコリント仲良かったはずやから、うーん、受けるかぁ?


「受ける、もう依頼は出してあるの?」


「あ、はい!もう出してあります!そして依頼書はこちらですね!」


 フゥーン、依頼達成報酬が銀貨二枚、か。まあ、迷子探しって考えたらまあまあ高いほうかな?

 で、肝心の期限は、っと。ほむほむ、明日の日が沈むまで、か。まあそんだけあったら聞き込みなりなんなりしとったら見つかるやろ。


「うん、これやったら受けられそうやな。じゃあ受けるってことで」


「ありがとうございます!あっ、それと何ですけど何人か同じ依頼をしている人がいます。そのリストはお昼にでもまたギルドに寄ってもらったら渡しますね。ではよろしくお願いします」


「うん!あたしたちに任せておいて!しっかり見つけてくるからね!」


 えっ?ていうかその同じクエストやってる人のリスト渡してくれへんの?もしかしてまだ書けてへんのか?まぁまだ募集を続けるんやったら分かる話かなぁ?


「じゃあカイン、これから何処探そうかな?まずは宿に行った方がいいよね?あ、受付嬢さん。コリンはどこに住んでたの?」


「はい?あ、えっと。『ケインの宿』って場所に住んでるみたいです」


 ...なんか変わった名前の宿に住んどるんやなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ