第27話 猫誘拐事件の解決
白河桂里奈の上衣が消失 (焼失?) してしまったので、これもセイヤの弟分が用意してくれた。
用意してくれた服は新人キャバ嬢といった感じの服であった。
地味な色合いであったが、胸元を強調するようなデザインだ。
桂里奈は元々胸が大きかったが、ファルコンを装着したせいかさらに巨乳化していた。
セイヤの弟分たちは見るからにチンピラという風体であったが、とても慎重に猫が閉じ込められた檻を神崎の事務所に運び入れた。
檻の鍵を器用に開錠すると猫を放し、檻は元の猫誘拐犯の部屋に戻した。
檻ごと持ってきた理由はよく分からないが、とにかく丁寧に仕事をしてくれた。
猫誘拐犯がその後どうなったかは知らない。
神崎はさっそく、猫の飼い主たちに連絡をする。
彼らは皆、判を押したように、自分の猫をひとしきり愛撫し「怖かったねえ、怖かったねえ、もうこんな怖い思いはさせないからね、ごめんねえ」と言って神崎の事務所を後にした。
猫たちも飼い主に甘えるような仕草をしていたので、猫と飼い主の関係は良好のようだ。
途中、情報屋の田中のお伽噺の話しや、ファルコンとの出会いなど意味不明な出来事もあったが、連続猫失踪事件は無事解決した。
無事解決したので、神崎はコーヒーを淹れ飲むことにした。
白河桂里奈の分も用意する。
「なあ、しのぶ、お前はこれからどうするんだ?」
神崎は白河桂里奈のことを " しのぶ " と呼んでいる。
勝手につけた名前だ。
桂里奈としても、これからどうしてよいやら分からない状態である。




