表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/34

第26話 ファルコンとスライム

 三匹の猫は、後ほどセイヤの弟分が神崎の事務所まで運んでくれることになった。

 やくざの世話になるのもいかがなものかと思うが、セイヤが構わないというので、神崎はそうしてもらうことにした。


 犯人と思われる男は、気絶したままであった。

 猫誘拐犯として警察に連絡するべきであろうか?

 どうしたものかと考えてみたが、警察につきだすのも面倒だ。

 というわけで放っておくことにした。


 部屋から出て階段を下りていくと、セイヤが途中でスっ転びそのまま下まで転げ落ちてしまった。

 またもやスライムであった。

 神崎たちを追って、階段を上ってきたようだ。


「おっぱい・ファイアーーー!!!」


 突然、白河桂里奈の胸が叫んだ。

 その炎魔法により、桂里奈が着ていた上衣は一瞬にして消失し、肌が露わになった。

 炎はスライムを直撃したが、スライムはまったくダメージを受けていない。


 セイヤは「あ痛たたた」といいながらも立ち上がって振り返った。

 元々が頑丈な体なのだろう。

 彼は特にケガはないようだ。


 それより、いきなり白河桂里奈の上半身が裸になっていることに驚いた。


「はい? いったいどうしちまったんですかい?」


 桂里奈は胸を隠した。


「あ、あのヌルヌルしたものは何?」

「あれはスライムだ。見えるようになったのか?」


 神崎が聞き返した。

 白河桂里奈はスライムが見えるようになっていた。

 おそらく、ファルコンを装着したからであろう。


「やはり、この世界では『おっぱい魔法』が効かない。

 ここは『おっぱい粒子』濃度があまりにも低い……」


 ファルコンは独り言のようにそう言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ