表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/34

第22話 ファルコン型生命兵器

 神崎は男の頭を強く殴った。

 その一発で男は失神する。

 猫がニャアと鳴いた。


「兄貴、猫っすよ、この猫もしかして……」


 3つの檻に猫がそれぞれ入れられていた。

 おそらく、探していた猫たちだろう。


「さすが兄貴っすね、いきなり入った部屋に探していた猫がいるとは!

 どうして、ここが犯人の家だと分かったんすか?」


 セイヤの後ろにいる白河桂里奈も驚いた顔をしている。


「セイヤ、今は猫よりおっぱいだ」

「おっぱい?」

「ああ、おっぱいだ」


 そう言うと、神崎は男の手をおっぱいからどかす。


「助けて頂いてありがとうございます。

 あなたは私の声が聞こえるのですね」


 おっぱいは神崎に言った。


「ここは空間軸α4816、時間軸β5344、地球という星……

 私はおっぱいでなくファルコンと申します」

「ファルコン?」

「はい。正式にはファルコン型生命兵器と呼ばれているものです」

「言っていることがよく分からないが……」


 おっぱいが自分は生命兵器だと言っているのである。

 異界の生き物を見ることのできる神崎としても、初めての体験であった。


「この時代にはまだ、生命兵器が存在していないのですね。

 ご理解頂けなくて当然かと思います」


 ファルコンは申し訳なさそうな声音で「どなたか私を装着して頂けないでしょうか?」と言った。


「装着?」

「はい。ファルコン型生命兵器は、通常は人間型の生命体が装着するものなんです」


 つまり、このおっぱいに見えるものを身に着けるということだろうか。

 神崎はさすがに自分が装着することには躊躇(ためら)いがあり、異世界の少女 (白河桂里奈) を見た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ