表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/34

第11話 教授とアイドル

「ひとつ聞きたいのだが」


 神崎は重々しい口調でスライムに話しかけた。


「お前はなぜ太郎ちゃんの名前を知っているんだ?」

「それは本人が名乗ったからっスね」

「太郎ちゃんが名乗った?」


 神崎太郎という人物は何をするか分からない。

 しかし、スライム族の姫を囚えたうえ、名を名乗っているというのはどういうことだろうか?


「あの日、神崎太郎は白河桂里奈のライブに来ていたっス。

 そして何人かの男と一緒に、公演前に楽屋に来たっス」


 太郎ちゃんは東都大学の教授というお堅い職についているが、確かに大のアイドル好きだ。

 しかし、白河桂里奈は国民的アイドルだという。

 ごく普通の芸能人とも格が違うだろう。

 そうそう簡単に、楽屋まで行けるものなのだろうか。


 疑問であるが、神崎としてもスライムの言っていることをどこまで信じて良いか分からない。

 そもそも、このスライムも白河桂里奈の楽屋にいたということなのだろうか?

 さっきの警官といいなぜ今日は白河桂里奈の話題ばかりなのだろうか?


「そしてあの男は嫌がる姫を無理やり拉致したっス。

 これは、重罪っス。

 本来であれば、一族郎党皆殺しにするべき事案っス」

「一族郎党皆殺し?」

「そうっス。

 お前も命が惜しくば、神崎太郎を直ちに引き渡すっス!」


 命は惜しいが、スライムに殺されるほど弱くはない。と神崎は思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ