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「はぁー」


リリアナはベッドに倒れ込むと…


「今日はなんだか色々あって…疲れた…」


着替えもせずにゴロンと横になると…ウトウトとしてくる…


「駄目だ…ブラッドが来るって言ってた…起きて待ってないと…」


そうは思うが瞼はだんだんと重くなる…


リリアナはいつの間にか眠りについてしまった。



トントン…


ブラッドは約束通りリリアナの部屋を訪れるが…返事がない…


(食堂によったらもう既に帰らせたと聞いたが…また何かあったのか?)


ブラッドは扉を何度か叩き反応がないのでそっと開くと、そこにはベッドで倒れ込むように寝ているリリアナがいた…。


ブラッドは起こさないように足音を立てずに近づくと…


そこにはスヤスヤと眠るリリアナの寝顔が見えた。


「そうだな…さすがに疲れたよな…」


リリアナの髪をそっと撫で、顔にかかった髪を退かすと…穏やかに眠るリリアナの顔があらわになる…。


「全く…着替えもしないで…」


ブラッドは優しくリリアナを抱き上げるとベッドの中央に寝かせ布団をかける…。


すると…


「う…ん…」


リリアナがモゾっと布団の中で動いた…と思うと…自分の方に体を傾ける。


「ブラッド…」


そして自分の名前を寝言で呼ばれた…


「グッ…」


このまま思いっきり抱きしめたい感情が押し寄せるのをぐっと堪えると…


はぁーと息をつく。


リリアナの顔に近づくと…瞼に軽く唇を触れると…リリアナはくすぐったそうに微笑んだ。


「おやすみ…」


ブラッドはしばらくリリアナの寝顔を眺めると部屋を出て部屋に鍵をかけた…


「リード、ナッツ」


「「はい!」」


二人が暗闇から現れると…


「リリアナの部屋に誰も近づけさせるな…」


「「はい!」」


二人は顔を見合わせてニッコリと笑うと…ブラッドは後ろ髪を引かれる思いでリリアナの家をあとにした…。



「ブラッド様、元気ありませんでしたね」


「折角リリアナに会ったのにな?」


二人は首を傾げるが…リリアナの部屋を見ると…


「これでやっと会えますね」


「僕たちだって気づくかな?」


「さすがに分からないでしょう…」


「…嫌がられたら…どうしよう…」


そんな事は…と思うが少し不安になる…


「でも…早く会いたいな…」


「うん…」


二人は誰か近づかない様に気を張りながら…朝が来るのをソワソワしながら待った…

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