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食堂での騒ぎも収まりみんな温かくて美味しい料理で癒されると満足そうに帰って行った…。


厨房を片付けていると…


「リリアナ、今日はもうあがれ」


シュカが片付け途中のリリアナに声をかける。


「まだ終わってませんよ?まだ大丈夫です!」


リリアナが平気だと笑うが…


「初日で色々あって疲れただろ、いいからもう休んでまた明日元気に来い」


「そうだぞ!リリアナ」


「もうほとんど終わってんだ、気にするな」


「リリアナ…今日は怪我させてすまなかった…その分俺が働くからもう休め」


ルーダがリリアナの指先を見つめる…


「こんなのもう全然痛くないですよ、でもそうですねルーダさんにお願いしようかな」


リリアナは使っていた布巾をルーダに渡す。


「じゃお願いします!これでもう怪我の件はおしまいですよ」


「ああ…わかった」


ルーダはしっかりとリリアナから布巾を受け取った。



「じゃ…お先に失礼します」


リリアナはシュカ達に挨拶すると食堂を出て行った。


ルーダは鼻歌を歌いながらリリアナから受け取った布巾でテーブルを丁寧に拭いていく。


「いやに綺麗に拭いてるな」


シシオがからかうように言うと…


「リリアナだったらこのくらい丁寧に拭くだろ?ちゃんとリリアナの分の仕事しないとな」


「そうだな」


シシオもガルムもいつも以上に丁寧に片付けをしていた…。


「こりゃ…リリアナの効果か?」


シュカは急にやる気を出した三人を驚いて見ていた…。



その頃部屋に戻ってきたリリアナは…


「あっ!ハク様に仕事が終わった事報告した方がいいのかな?」


部屋に戻ってきたが…また立ち上がると城へと引き返した。


廊下に出ると…


「えーと…食堂がこっちだから…こっちがルシファー様の部屋の方かな?」


とりあえず歩けば見つかるかな?


リリアナは長い廊下を歩き出した…


廊下に突き当たりに行くと…扉が少し空き光が漏れていた…リリアナはそっと中を覗くと


「あっ!いた!」


そこは探していたハク様の部屋だった…


トントン!


扉をノックすると…


「誰だ…」


冷たい声で返事がかえってくる。


「リリアナです、今日のお仕事が終わりましたので報告に来ました」


「……」


返事がかえってこない?聞こえなかったかな?


「リリアナです!」


先程よりも大きな声を出すと…


「うるさい!聞こえている!」


扉が開き不機嫌なハク様が出てきた…。

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