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リリアナを部屋に残してルシファー様と共に城に戻ると…ハクにリリアナの世話係を任命する。


「何故私が…」


ハクが顔を歪めると…


「そんな人間など連れてきたそいつに任せればいいではありませんか?」


「ふん…俺だってその方がいいに決まってるだろ…」


ブラッドがハクを睨むとハクも負けじと睨み返す…。


「はぁ…あなた達はもう少し仲良く出来ないのですか?」


「「無理です」」


「そんな時だけ息ぴったりですね…」


ルシファー様が苦笑すると…


「しかしハク、これは決定事項です…私からもう一度ちゃんと言いましょうか?」


ルシファー様がハクを見つめると…


「…いえ…申し訳ありませんでした…明日からあの小娘の面倒を見ればよろしいのですね」


「はい、よろしくお願いしますね、私の大事な娘になりますので」


「…はい…」


ハクは無表情で頷くと…部屋を出ていった…。


「ルシファー様!やはり俺がリリアナの面倒を見た方が…」


「駄目です…そうすれば最初はいいかも知れませんが…リリアナがあなた無しでは生活出来なくなってしまいます」


「それでいいのに…」


ブラッドの呟きにルシファー様が困ったように笑うと…


「あなたがリリアナを大事に思っているのはわかります…ですがリリアナの為にも我慢なさい」


「…わかりました…」


「後…もう一つ…」


ルシファー様が真剣な顔をすると…


「今、リリアナは15歳です…あの子が16になるまで手を出す事は許しません」


ブラッドがルシファー様を見つめると…


「…そんな…」


ブラッドが愕然とする…


「あの子はしばらく人から離されていました、人としての知識も低い様ですからね…決して無理をさせてはいけませんよ」


「無理などは…させませんが…」


ブラッドが下を向くと…


「大丈夫…一緒に過ごして行けば直ぐに大人になりますから…」


ルシファー様の言葉にブラッドは渋々頷いた…。

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