表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/125

32

「ブラッド!見過ぎ!」


リリアナが恥ずかしさに耐えられなくなりブラッドに文句を言うと…


「すまん…ずっと見ていたくなるほど似合っているよ」


ストレートな褒め言葉にリリアナはさらに顔を赤くする…


(なんか…ブラッドって人の姿だと…変…)


リリアナが自分の気持ちに戸惑っていると


「ほら…ブラッド、私のリリアナをいじめないで下さい」


ルシファー様がリリアナを引き寄せてブラッドからの目線を外させると


「虐めるなど、リリアナにする訳無いです」


ルシファーはため息をつくと…


「はぁ…ブラッド、リリアナはあの食堂で働く事にしました…その際に人の姿のままだと色々と面倒になりそうですから、しばらくは魔族の娘として働いて貰います、この事を知るのは私達と…赤鬼達食堂の者のだけの秘密ですよ…」


「…わかりました…その様に話をしておきます」


「いえ…リリアナのことはハクに任せる事にします」


「っ!なぜ?ハクが?あいつはこの事を納得していない!」


「だからこそ…リリアナがここで暮らしていくためにはハクを納得させなくては…」


「ブラッド?ハク…さんって?」


リリアナがブラッドの手を触ると、ブラッドが握り返す。


「先程、ルシファー様の部屋で俺と対に立っていた男だ…」


「ああ…ハクさん…ふふピッタリの名前だね」


リリアナが可笑しそうに笑う。


「リリアナ…あんな無愛想な奴は嫌だろ?」


ブラッドがリリアナの肩を掴むと


「えっ?そんな事ないよハクさんってきっとルシファー様やブラッドを心配しての態度なんだよ…いきなりこんな人間が来たら…それは警戒するよ…」


「だが…」


「それに!ブラッドに私甘え過ぎてた…だから大丈夫!ここで頑張るって決めたから!」


ね!と笑って見せると…


「わかった…」


ブラッドがしゅんと答えると…いつもの姿に戻った…


「ブラッド!」


リリアナがいつもの様に毛を優しく撫でると…


【何かあれば直ぐに知らせるんだぞ…】


「うん…ありがとうブラッド」


リリアナがブラッドに抱きつくと…ブラッドは嬉しそうにリリアナに頬ずりをした…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ