表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/125

16

リリアナはルシファーの胸で泣き崩れるとそのまま眠りについてしまった…


ルシファーはリリアナを軽々と抱き上げると、ベッドに向かう。


ベッドに手をかざすと…あっという間ベッドが豪華な装いになった…今までとは比べ物にならない触り心地のシーツの上に宝物でも置くようにリリアナを横たえる…。


リリアナにベッドごと結界を張ると…


「では…ブラッド、ファイ荷物を運んでしまいましょう」


「「はい」」


ブラッドとファイが立ち上がり部屋を出ていく…


「ギョク」


ルシファーがマントを翻すとマントの影からギョクが現れる…


「ギョクはリリアナを見ていて下さい。結界を張りましたから音や振動は伝わらないでしょう…お前の毛皮で癒してあげてください」


ギョクをリリアナの隣に座らせると…嬉しそうに尻尾を振る!


【ルシファー様任せて下さい!】


ギョクはリリアナの頬に自分の身体を擦り寄らせると…リリアナがくすぐったそうに微笑んだ…。


その様子を見たルシファーはリリアナのふわふわの髪をひとなでして部屋を出ていった…。



「アイツらの荷物は全て闇に捨てておきました」


ファイがスッキリとした部屋の真ん中で立っていると…


「あのもの達の物は全て置いていって下さい、リリアナが思い出さないようにね…」


「勿論です」


ブラッドが頷くと


「これでリリアナを魔族の国に連れて行けるんですね!」


ファイが嬉しそうにしていると


「これからはリリアナずっと側で守ってやれるな」


「それはいいですが…あまり締め付けすぎると嫌われますよ」


ルシファーが笑いながら言うと…


「それは…困ります…」


ブラッドが真剣な顔で考え込む…その様子に可笑しそうに…


「まぁ…ブラッドがリリアナの為を思ってする事をあの子が嫌がる訳ありませんがね…」


ルシファーの呟きは…ブラッドには届かなかった…



「ではブラッド、家ごと国に運んで下さい」


「わかりました」


ブラッドは姿を変えると家ごと闇に飲み込んでいく…


「では…あのもの達の処置をしませんとね…」


ルシファーが二人を見ると…楽しそうに頷いていた…。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ