125(終)
ブラッドはリリアナをベッドに寝かせると顔から手を退かせる…手を握りしめ顔の横に押し付けた。
「リリアナの恥ずかしそうな顔…見せてくれ」
意地悪そうに笑いながらリリアナをみつめる。
「ブラッド…」
リリアナが頬を赤く染めて、恥ずかしそうにしながらも幸せそうにブラッドを見つめ返す。
ブラッドはゆっくりリリアナに近づくと…リリアナの小さな赤い唇にキスをした…
(柔らかい…)
本当はそのままでいたかったが…直ぐに離れる。
「あっ…」
リリアナは寂しそうな声をあげた
「なに?」
ブラッドはリリアナとおでこをくっつけながら声の理由を聞くと…
「ううん…ブラッドが…離れちゃったって思って…」
「リリアナ…そういう事を…言ったら駄目だ…」
ブラッドは直ぐにまたリリアナへキスをした。今度は長くリリアナと繋がっていると…リリアナが苦しそうに口を開いた…ブラッドはリリアナの小さな口に忍び込むと可愛い舌を絡めとる。
「ふっ…ん…」
リリアナから漏れる声に貪りたい欲求が止まらない…
「ふっ…ふりゃっと…」
リリアナが力の入らない手でブラッドの胸を押すとブラッドが渋々離れた…ブラッドはリリアナを抱きしめながら
「すまん…止まらなかった…」
苦しそうにそう吐き出すとリリアナを見る。
リリアナは、はぁはぁと肩で息をして目を潤ませていた…
「ブ、ブラッド…」
リリアナはブラッドに抱きつくと
「どうしよう…怖い…」
リリアナを怯えさせたと思い…ブラッドは謝ろうと離れようとすると…
「どんどん…ブラッドが欲しくなる…どうしよう」
潤んだ瞳でブラッドを見ていた。
ブラッドは固まると
「リリアナ…ごめん、先に謝る。俺はもう止まれない」
そう言うと、服を脱ぎ出した。
「ブラッド…?」
「リリアナ…嫌なら言え…怖かったら言え…でも止められない…お前が欲しいんだ」
ブラッドはリリアナの服を優しく脱がせると…白く綺麗な肌が顔を出す…リリアナはブラッドがみつめる場所を手で隠すと優しく手を絡め取った。
もう一度…今度は軽く唇に触れると…そのまま顎、首…鎖骨へとキスを落とす…
リリアナの控えめな胸に長めのキスをする。
「ふっ…」
リリアナかくすぐったそうに悶えると…ブラッドがキスをした場所を愛おしそうに指先で触る…
「ふふ…くすぐったい…」
思わず笑ってしまうと
「ほら…俺のものって印だ…」
リリアナが胸元を見ると、赤く小さな印が出来ていた。
リリアナは印を触ると…ブラッドに抱きついて同じようにブラッドの逞しい胸に弱々しくキスをした…
「リ、リリアナ!」
ブラッドが驚くと
「あれ?印…出来ない…」
リリアナが首を傾げると
「お揃いに…したかったのに…」
リリアナの言葉にブラッドはリリアナに覆い被さる…逃げられないように包み込むと
「リリアナ…お前は本当に悪い奴だ…せっかく優しくしようと思っていたのに…」
「えっ?」
「もう知らん…嫌われないようにしようと思ったが…」
ブラッドが苦しそうにすると、リリアナがブラッドの頬をそっと触る…
「ブラッドに何されても…嫌いになる事なんて絶対ないよ…」
リリアナはブラッドに笑いかけた…。
ブラッドは驚いた表情でリリアナを見つめると
「はは…やっぱり…リリアナには敵わないな…」
ブラッドは優しいリリアナを抱き寄せた。
お読みいただきありがとうございました。
中途半端ですが…これで完結です。