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ギョクはリリアナとマリリンから事情を聞いて…
「ごめん!リリアナを一人にしちゃった私のせいだ…」
耳をしゅんと下げて謝ると
「大丈夫だよ、何にもされてないものそれにマリリンが守ってくれたし…凄い素敵だった」
ニッコリとマリリンをみて笑うと
「やだ…リリアナ可愛すぎ!男に戻りそうよ!」
マリリンがリリアナを抱きしめると
「はいはい!イチャイチャしない!もうここからはリリアナを一人にしないからね…てことで早速着替えよう!」
ギョクが持ってきた服を見せる
「そうね!私の選んだのも着てね!」
マリリンも選んで来た服を見せると…
「そ、それ…全部は着ないよね?」
リリアナがゴクリと唾を飲み込むと
「本当は着せたいけど…休憩時間無くなっちゃうもんねこの中から厳選するわ!」
「なら善は急げね!こっちよ!」
マリリンに案内されて試着室に行くと
「はい!まずはコレね!」
ギョクが服を渡す…
リリアナは覚悟を決めて急いで服を脱ぎ出した。
「今日はありがとう、ギョク」
服を買った帰り道…リリアナはギョクに改めてお礼を言う。
「お礼なんていらないよ!私も楽しかったぁ~また行こうね!」
「うん!」
「今度はマリリンとお茶も行こうね」
「そうだね、約束したもんね。楽しみだなぁ~」
リリアナが嬉しそうにしていると
「その前にリリアナはお食事でしょ?ちなみにどっちが本命なの?」
「本命?」
リリアナが首を傾げると
「どっちが好きかってこと!」
「す、好き?私が?ブラッドを?」
リリアナの顔が赤くなると…
「私…ブラッド様なんて一言も言ってないけどなぁ~」
ギョクがニヤニヤと笑うと…
「えっ?えっ?」
リリアナが熱い頬を触る。
「そ、そんなんじゃないよ…ブラッドは…家族みたいなものだし…す、好きだし大切だよ…」
「僕は?」
「えっ!?」
急に上から声が降ってきた。
上を見上げるとファイが鳥の姿で飛んできた…
「リリアナ…僕は?」
ファイが可愛らしく首を傾げると…
「あざと…」
ギョクがボソッと呟く。
「ギョク、うるさい!」
ファイがジロっと睨むと…
「ファイだってギョクだって大切だし…大好きだよ…」
「えっ?私も」
ギョクが自分も言われて驚いていると
「うん…辛い時にいてくれたのはみんなだもん…やっぱり特別だよ」
二人に笑いかけると
「はぁ…こう素直に言われちゃうと…」
恥ずかしそうにしながらもギョクは嬉しそうに…
「私達だってリリアナを大切に思ってるからね」
「あっ!ギョクずるい!僕のセリフなのに!」
「うるさいよ、ファイ!ファイはその腹黒をどうにかしな!じゃないと嫌われるよ」
「腹黒?」
リリアナがファイを見つめると
「ファイ、お腹黒いの?」
リリアナがじっとファイのお腹を見つめる
「そんな事ないよ、ほら綺麗でしょ?」
ファイが服を捲りあげお腹を見せると…見事に鍛えられた腹筋が顔を出す。
「ヒョロそうに見えて結構いい体だよね」
ギョクがファイのお腹をつつくと
「ファイ…細く見えたけど…凄いね」
リリアナも思わずそっと触る。
「うっ!」
ファイは顔を赤く染めると…手で顔を隠す。
「ファイ~?」
ギョクがニヤニヤ笑いかけると
「うるさい!見るな!」
ファイはサッサと服を戻すと…
「それより聞きたいことがあって来たんだけど…」
ジロっとギョクを睨みつけた…。