言い伝え
俺はベットの中に違和感を感じて目を覚ました。しかし寝起きで寝ぼけていてその違和感が何か分からずにいた。
寝ぼけて動いているとむにゅっと柔らかい感触がした。
何だこれ?俺はその柔らかいものをさらに触る。
すると「やぁん」と声が聞こえた。その声を聞いて俺の頭はすごい勢いで動き出し、血の気が引いた。
俺は最後の希望をもって布団の中を確認する。
そして俺の希望は失われた。そこにはミアがいたのだ。いや、なんでいるんだ?大人の階段のぼっちゃったのか?
いや、でも俺は覚えてないぞ?酒も飲んでないのに覚えてないなんてことは流石にないだろ。
俺がもんもんと考えているといきなり後ろから抱きしめられた。え!?なにごと!!
「おはようございます。奈緒様」
「お、おはようミア。えぇ〜と、ミアはなんで俺の布団の中にいるの?」
「私が入りたかったからです!嫌でしたか?」
そんなことを言うミアに俺は理性を保つのが大変だ。でも俺は頑張った!
「み、ミアそう言うのは好きな人にしか言っちゃダメだと思うよ?」
「だから言っているんですよ?獣人族にとってミミやしっぽを触らせるのは将来を誓い合った人にだけなんですよ?」
おぉっとここに来ての新事実!てか昨日言ってた責任ってこのことか!
とゆうかミアは俺のことがす、好きって事なんだよな、こ、これは凄く嬉しい。
そう思った時には俺はミアを抱きしめていた。そのタイミングで
ガチャ 「奈緒君なんでこんな所にうつされて・・・・・」
みきが入ってきてしまった。これは絶対勘違い、いや、勘違いじゃないけどもやばい気がする。俺の直感が逃げろと告げている!
俺はすぐさま逃げようとしたがみきのステータスが高いので逃げられない。
「奈緒君これはどうゆうことかな?かな?」
何故だか凄く怖い、笑顔なのに目が笑っていない。
俺がなんて答えようか悩んでいると
「どうゆうことも何も見たまんまですよ?」
「見たまんまって何かな?私には分からないよ?」
「奈緒様が私を抱きしめてくれていたんですよ。なんたって私は奈緒様に将来を誓っていますからね」
ミアが爆弾、それもただの爆弾じゃなく核爆弾を投げ込んでくれた。
それを聞いたみきは涙目になって「奈緒君のバカーーーーー」と言ってすごい勢いで出ていった。
俺はこれどうすればよかったんだよ・・・
そのあとミアが家で手料理を作ってくれたのでそれを食べてギルドに向かった。
家を出るときミアがほっぺにキスをしてきてまた理性が崩壊仕掛けたがそれ以外は何の問題もなくギルドについた。
ギルドの中に入るとすでにリアが待っていた。
「ごめんリア、待たせちゃったかな」
「いや、今来たところだから大丈夫だよ」
普通こういうセリフは男が言うんじゃなかったけっと思いながら今日の予定の最終確認をした。
「昨日も言ったけど、最初に教会に付き合ってくれ」
「それはいいけど、教会で何をするの?」
「教会で祈りを捧るだけだよ」
そして教会に行くと以前召喚された時に見たような建物があった。
その中に入ると海外であるような教会そのままがあったがひとつ違うことがあった。
壁に沢山の絵がかかれているのだ。俺がその絵を興味深そうに見ているとリアが説明してくれた。
「これはこの国に伝わる言い伝えを絵で表しているんだよ。この国にはね、金色で九つのしっぽを持った、九尾と言う神獣がいると言われていてね。その神獣を使えしものがこの国の国王になれると言うものがあるんだよ」
「そんなものがあるんですね。とゆうことは今の国王はその神獣を使えているんですか?」
「言い伝えだって言っただろう?あの国王にそんなのはムリだよ」
そんなことを行って大丈夫なのかとも思うがその通りなので何も言えない。
そして祈りを捧げてから俺は初めて町の外にモンスターを倒しに行く。