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第2話 ③お見舞いに来たよ!
「ごめん、ごめん!ついつい(笑)」
セイと呼ばれた人は絶対に悪いと思っていないということが明らかだった。
「ほらほら、ちゃんと着いたよ!だから許してね(笑)」
案内してもらった家は……
「え?ここですか?」
「そうだよ?」
家と言うよりもお屋敷なんですけど…。
「早くチャイムを押したら?」
女の人に言われて少し気後れしながらもチャイムを押した。
「はーい!!」
とても若い女の人の声が返ってきたので三枝君ではないみたいだ。
――ガチャ
「あの、こんにちは私、さ「キャー!!」
今回悲鳴をあげたのは私ではなく三枝君のお姉さんらしき人だった。