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短編集  作者: 真子音
1/1

朝からずっと蝉が鳴いている。



蝉は何を考えているんだろう。何年間も土の中に潜っていて、やっとのこと地上に出でも一週間しか生きていられない。そして、力尽きて、アスファルトの上に倒れこんで、自らより小さい蟻に食べられるのだ。或いは車に轢かれたりして潰れるか。正直言って、何の楽しみもない人生、いや、蝉生だと思う。

そんな事を考えてる私だって、毎日、同じ道を通って塾に行く。授業が始まるのは午後なのに、親の言いつけを守って自習をしに行く。

だいたい夏は嫌いだ。確かに夏休みはあるが、宿題も出るし、塾の夏期講習だってある。夏休み後半になったらやる事がなく暇なだけ。更にただでさえ暑い夏を蝉が更に熱く感じさせる。

汗がアスファルトに黒いシミを作る。喉が渇いた。

帰りにアイスでも買っていこう。




ただ歩いているだけのお話


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