第二話
第二話できたよ~。
遂に原作キャラ登場!
「……ろ、……きろ」
「う…………」
「起きろ!」
「うわっ!?」
耳元でいきなり大声で叫ばれた蒼夜は、驚きながら飛び起きる。
「ようやく起きたか」
「……ここは?」
周りを見渡すと、どこか古い感じがする民家の中だった。
「おい。大丈夫か?」
「あんたは……、痛っ!!」
声をかけた人物の方を向こうとする蒼夜だったが、全身に走る痛みにその動きを中断する。
「あまり無理はするな。お前は全身にひどい怪我を負っていたんだ」
「……そうだ、俺、確か電車にひかれて……」
?「でんしゃ?なんだい、それ?」
「(電車を知らない?此処には無いのか?)ところであんたは一体……っ!」
とりあえず、話から察すると、自分の面倒を見てくれたであろう人物を見た蒼夜は有り得ない物を見る。
「そ、それ……」
蒼夜が震える指で指さしたのは、少女の頭の上に生えている二本の角である。
「ん?角のことか?別に不思議でも何でもないだろ。私は鬼なんだから」
その言葉を聞いて混乱する蒼夜。
「(……鬼だって?…でもあまり嘘を言っているようには聞こえない。かといって厨二病特有の感じもしない。……てことは本当に鬼かよ)」
「どうした?まだ体が痛むのか?」
「あ、いや、そういう訳じゃなくて…」
?「?…ああ、お前、鬼を見るの初めてなのか?」
蒼夜「はい。俺の故郷には鬼はいなかったので。ところで、あなたの名前を聞いてもいいですか?あ、俺は神崎蒼夜です。神様の神にみさきの意味を持つ崎、それに蒼穹の蒼、最後は夜です」
「私か?私は伊吹萃香だ。蒼夜か…。聞き慣れない名前だな。……もしかして、外来人か?」
「外来人?」
「知らないって事はやっぱりそうか。ここは幻想郷って言って、忘れ去られたものが集まる場所だ」
「幻…想…郷…?(つまり、ここは俺がいた街じゃなくて、全く別の場所だって言うのか?)」
「ところで蒼夜。蒼夜は元の世界に帰りたいか?」
「それは、もちろんで「あ、別に敬語は使わなくていいよ」そ、そうか、すまない。…そりゃあ、もちろん帰りたいに決まってる」
「そうか…。なら、早速出かけるぞ」
「どこへ?」
「私の知り合いが巫女をやっている神社。そこに行けば元の世界に帰れるはずだよ」
帰る方法があると聞いて思わず立ち上がる蒼夜。
「本当か!?ぐっ!?」
勢い良く立ち上がったのはいいが、そのせいで全身に激痛が走りのた打ち回る蒼夜。
「あんたさっきの説明聞いてたのか?全身に怪我を負ってるんだから、いきなりそんな動きをしたら痛いに決まっているだろ」
「す、すまない。…なら、どうやってその神社に行くんだ?」
「そりゃあ、私があんたを担いで行くんだよ」
「…萃香が?俺を?」
萃香と自分の体格差を見て首を傾げる蒼夜。
「あんた私を馬鹿にしてないかい?私は鬼だよ?あんたなんて百人いたって余裕だよ」
「そ、そうか(鬼が怪力ってのは本当なんだな)」
「んじゃあ、早速行くよ」
そう言うが早いか、萃香は蒼夜を抱えて歩き出す。
そして、見た目幼女に抱えられている青年という珍しい姿が見られることになった。
誰か、感想とやる気と文才をくれ!