第一話
なんとなく思いついた新作だぜ!
とある学校の放課後…
「ふあぁ。……ホームルームが終わったか」
「おい、蒼夜、一緒に帰ろうぜ」
「おう、今行く」
そう言いながらカバンを取り出した青年の名前は神崎蒼夜。
どこにでもいる、普通の高校生だ。
「お前、まさか今日も寝てたのか?」
「しょうがないだろ。毎日この時間帯になると眠くなるんだよ」
「まあ、授業中は起きてるもんな」
「それに、成績もある程度はキープしてるんだから、別にいいだろ」
「そんなことより、今日、どこかに寄ってかねぇか?」
「いや、今日はいいや」
「そうか?じゃ、帰るか」
「おう」
そうして、帰宅の準備をする蒼夜。
「うし。じゃあ、行くか」
「OK」
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踏切前…
「でよ、そこで俺が……。おい、あれ見ろよ!」
「んだよ……!?」
そこで蒼夜が見たのは、遮断機が降りようとしている踏切に入る少女が。
金色の髪をもち、独特の衣装に身を包んだ少女は、今にも消え去りそうな印象を与えた。
彼女の足取りは定まってなく、今にも倒れそうだ。
「おい、あれ、どうする!?今からボタン押しても間に合わねえぞ!?」
「どうするって、何言ってんだよ!?助けるしかねぇだろ!」
「おい!待てよ!」
何かを叫ぶ友人を置き去りに、蒼夜は踏切へ向けて駆け出す。
点滅している遮断機に気づかずに入る少女に追いついた彼は、少女を押しのけることが出来たが、その代わりに彼が線路上に飛び込む形になった。
少女を押しのけた時、少女が驚いたような顔をしたのが見えた。
さらに、間の悪いことに、彼に向かって列車が走る。
「蒼夜っ!!」
「(やべえ、俺、死んだな)」
そう彼が思った瞬間、彼の体に突然の衝撃が走り、彼の意識が途絶える。
彼が薄れゆく意識の中で最後にみたのは、先ほど助けたはずの少女と、紫一色の中に目玉が大量に描かれた謎の空間だった。
感想待ってるぜ!