①地味だからって天使が来た。
何か書きたくなりました。
文才は零に等しく、見るに耐えない様な作品ですが。
この話で少しでも笑顔が出来たら良いなとおもいます。
あと、“怜”って名前が好きです。スタイリッシュ。
朝が来た。
まだぼんやりしている頭で、窓を開けて空を見る。
うん。
今日も平和だ。
◇◆◇◆◇◆
篠山 怜、今年から高校生。つまり15歳。
初めての一人暮らしなう。……ん?わず?
まぁ良いや。
片付けは終わった。つか無理矢理終わらせた。1人なんだから、住めれば良いと思うんだ。
うん。
(さて――――)
(ご近所に挨拶でもするべきなのかな)
と、思ってから気づいた。
そういえば、俺が住んでいるアパートには自分しか住んでいないことを。
まぁ古いし、当然かな。
◇◆◇◆◇◆
ピンポン、ピンポン!
ピンポンチャイムに起こされた。
時計を見ると午前6時。馬鹿か。
(……………)
眠い。
無視しよう。
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
………ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピポピポピポピポ
「うるっさい!」
「あーやっと出てきたー☆」
耐えられなくなって玄関を開けた。
すると、ドアの前で女の人が微笑んでいた。
真っ白な髪と肌とか、悪戯好きそうな笑顔とか、そんなふうに長々と描写する気も起きない。
俺の安眠を邪魔したのは貴方ですか、
理由を2文字以内で答えよ。
「えーーーっと、隣に引っ越してきた!きちゃった☆
ナントカ雪乃です☆
………あ、そう!安西!安西 雪乃☆
よろしくぴょん☆怜ぴょん☆」
「よろしくです、ではサヨウナラ」
「えぇ!?」
閉めようとしたドアをガッと掴まれた。怖いわこの人。
てかすごい形相で睨まれる。え、俺なんかしたかな?
どっちかっていうとこっちのほうが被害者……
「なんか言うことはないの!?」
「……はぁ?」
「なんで俺が住み始めた次の日に引っ越してきたんですかとか
なんで怜ぴょんの名前知ってるんですかとか
なんでそんなに可愛いんですかとか!!」
「…………」
最後のは何だ、オイ。
「……えーとじゃあ何で俺のなm「ん?そんなに教えて欲しい?仕方ないなぁ怜ぴょんは☆ココだけの話、実は雪乃チャン天使なの☆あー別に天使のように可愛いって事じゃないからねいや正解だけど☆本当に何にもしてないのにこのすべすべお肌とか華奢な脚とか☆雪乃チャン今日も可愛いでしょ☆うふ知ってるー☆そんでn「サヨウナラ、二度と会いませんように」「ごめんなさい」
チッ、またドアが閉じられなかった。何この人。
「……簡潔に答えて下さい」
「むぅ☆怜ぴょんはせっかちだなぁ☆
えっとねー!実は雪乃チャン天使でね、暇つぶしに来ちゃったの☆だって怜ぴょんって普通だし☆」
「ハイ、ちょっとストップ」
「んん??どったの怜ぴょん☆」
「怜ぴょんってやめて下さい
…天使?病院紹介しましょうか?」
「分かったよ怜きゅん!
病院!?いやぁ、雪乃チャンに整形なんて必要ないの☆
でもでもでもねー、天使なんだよっ☆雪乃チャン☆凄いでしょ☆」
信じられないならコレを見ろー☆と差し出されたのは名刺みたいな大きさの紙。
免許証だった。天使の。
「『この者を天使として認める――――』」
「ね☆信じた?信じちゃった!?わぁい☆」
「ふざけてるんですか」
……1人ぐらし2日目。 早々と嵐の予感です。