詩 心の本
掲載日:2026/03/16
人間は漫画のように生きられない。
誰かがすぐ助けてくれるとか、誰かとすぐに恋に落ちるとか、甘い展開にはいかない。
1人1人、持っている心の本は違う。
その本は、1日1日、少しずつ増えていく。
「今日は、何があった?」
「楽しかった? つまらなかった?」
そこに本心が描かれているのだ。
嫌だなという人は少ないかもしれない。
心の本自体、あるかどうか怪しい人もいる。
でも皆、都合よくなんか動けない。
痛みを食らえば、本が破けてしまうかもしれない。
最期は静かに閉じるか、バラバラになって、悲惨に終わるか。その人の言動に注目が集まる。
「まだ生きたいのか、自分?」
胸に手を置き、心の本と対話してみる。
今は何色にも染まらず、真っ白だった。
悲しければ青色だし、喜んでいれば赤色か、桃色だし。
さて、これからどう進めよう。
自分に問い、足を一歩、前へ出す。
ここからが、心の本のスタートだった。




