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夢見るアイ  作者: 玉名 くじら
第一章

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25 本日二回目のお買い物


 さて、ドンキホーテに着いたはいいのだが…。

 「どうしているんだ?」

 「なに着いて来ちゃだめなん?」

 「いや、そういうわけじゃないんだが…」

 女の子四人で歩いててナンパとかされたらどうするんだ。危ないな。

 今度からは来るか来ないかちゃんと確認しないとダメだな。危機感がなさすぎる。

 「そんな心配しなくても大丈夫だし。あーしこれでも格闘術とかの情報は全部インストール済みだし」

 「あたしも銃の取り扱いなら完璧です」

 「そうそう。そんな心配しなくても大丈夫よ。なんなら夜に実践してみせようか?」

 「星羅さんにはどう考えても護身術の意味で言ってませんね?」

 「……そんな事ない…です」

 「それでもだ」

 「むぅ…」

 知ってるのと、実際やるのじゃ変わるからな。

 どこまで本当か分からないから、後で教えてもらうしかないかな。ただ、痛いのは嫌だな。


 ただ、やっぱりちゃんと言っておいた方がいいな。

 「お前らどうこうじゃなくて、世の中的に危ないし、今は信用できないからな」

 「コージ……」「光司さん……」「光司……」

 なんでそんな顔するんだよ。

 「光司の言う事はごもっともですね」

 静だけは分かってくれたようで何よりだ。

 

 「つまり、襲われる前にやるという事ですね」

 「なるほど」

 「それなら出来そうですね」

 「わたしを襲おうとした時点で万死に値しますねぇ」

 ダメだ。分かってないな。

 嘆息するのも我慢して、振り返る。


 それにしてもいつ来ても賑やかな店だな。

 「この驚安の殿堂とは…。まさにわたくしと正反対の言葉ですね」

 「「「……………」」」

 「何か言ってもいいんですよ」

 静はたまに誤爆するんだよな。

 さっそく中へと入る。

 「わぁ!」

 「実際に入ってみると圧巻ですねぇ」

 「所狭しと物が陳列されてますね。地震とかおきたらどうなんでしょうか」

 「普通に崩れるんじゃないの?」

 そんな事をいいながら、速攻で星羅がよく分からないぬいぐるみを掴んでいた。

 「そういえば、デカデカと『免税』と買いてありましたね。適用されませんかね?」

 「パスポートあるんですか?」

 「ないです…」「あーしも」「ないですわ。当然ですよね」「そもそも発行自体してませんね」

 でしょうね。じゃあ免税受けらんないですよ。

 というか、微妙なところで狡いな。


 目的の場所に行く前に、案の定カゴがパンパンになっている。それも二カゴも。

 やはり、一階と二階は女性向けの物が多いからな。

 「ねぇコージぃ」

 「ん、どした?」

 「コージの所ってドライヤーあるの?」

 あるにはあるが、いつ買ったか分からない古いのが一個あるな。

 やっぱりそういう所は女の子だな。確かにドライヤーは必需品だ。

 布団は嵩張るので、先にドライヤーを見に行きましょうかね。

 他にも必要なものがあれば買っておこう。何が必要かは彼女らに任せるとして…。

 その判断が間違いだったと後になって分かった。

 いや、今日一日過ごしてずっとそうだったのに、ねだられたら嫌って言えないんだよな。

 「他にはいらないのか?」なんて言っちゃうくらいだし。


 家電コーナーではそれぞれが専用のドライヤーを選んでいた。

 一つあれば十分じゃないのかと思っていたんだが、やっぱり女の子はそういうところにこだわりがあるんだな。

 値段的にはユイが一番安くて、星羅が高い。分かってたけどね。


 「このピンク、あーしの髪とお揃いだしね。 軽いから振り回しても疲れないしー」

 「……このダブル外付けマイナスイオン吹出口。精密な弾道計算のような設計。信頼性を語る上で、これはまるでわたくしのよう……」

 「静さん何言ってるんですか? 3.0㎥/分! これが論理的最適解です!」

 寧々が興奮してるのって珍しいな。

 「わたしに相応しいものイコール高いものですからね。まぁ及第点ですね」

 一人だけ一万越えのドライヤー選んでよく言うよ。


 「この四台の同時使用、ブレーカーのアンペア数は足りるのかしら?」

 同時で使用しなければいいのでは? というか同時使用するような機会があるのだろうか?

 「このドライヤーの箱の角、護身用の武器(トンファー)としても優秀ね」

 星羅さんや、貴女護身術得意とか言ってませんでしたっけ?

 というかまだレジ通してない箱で俺を叩かないでほしい。


 「では、寝具を買いに行きましょうか」

 「そうね。わたしが使うに値するものはあるのかしらねー」

 「ははは。そんな事いうなら買わなくてもいいんだぞ?」

 「いらないなんて言ってないわよ、もう。高いの買ってやる」

 笑いながら言ってるけど、有言実行なのが困るんだよな。


 そうして寝具コーナーで布団、毛布、まくらと選んでいったのだが、本当に個性が出るな。

 「星羅、なにそれ? 生…感?」

 「これはね、まるで誰かの肌をそのまま形にしたような、しっとりとした重みと弾力。低反発でも高反発でもない。指を押し込めばどこまでも沈み込み、離せば名残惜しそうにゆっくりと戻ってくる……」

 なんつー顔で長々と語っているんだよ。絶対に他向くなよ? 人に見せられない顔してるから。


 寧々もなんか暑苦しそうなの選んでるし、静に至っては「……この反発係数」とか言ってるし、触っただけで分かるんか?

 ユイなんて、「わー! これ、羊さんみたいにフカフカだよー! コージ、これ一緒にくるまろーよー!」

 羊さん触った事ないのに、あんなにはしゃいじゃってまぁ。…癒されるわぁ…。


 まぁ、最初は安いのなんてと散々文句言っていたくせに、なんだかんだ楽しみながら選んでいたな。

 さて、お会計か……。

 「二十万円ちょうどになります。」

 「端数が出ないようちゃんと考えてカゴに入れましたからね」

 「どう? すごいでしょ?」

 「ソダネー…」

 これ、カード会社から連絡とか入るかもしれないな。よく、この段階で止まってないよ。

 しかし、四人とも誇らしげにしているが、端数が出てもいいからもう少し控えてくれると助かったんだがな。


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