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94 対面

 執事に先導されて部屋の中に入ってきたのは紛れもなく8歳の春の舞踏会の時に見かけた美少女、つまり聖女リーベである。プラチナブロンドの髪は腰ほどの長さに伸ばされていて、ピンクの瞳は緊張しているのか少し泳いでいる。

 {公爵家の調度品高級だからな 壊したらどうしよう><とか思ってるのかもよ?}

…え、私は雷撃で机焼いたことあるよ。

 {あの机、いくらだったんだろうね…}

今更怖くて聞けない…メイドの月給数ヶ月とかでも全然あり得るのが怖い…

 {公爵家だもんね}

…と、とにかく!今後器物損壊には気を付ける。弁償とか言われたくない!


 それはともかく今は目の前の美少女に集中しよう。緊張で少しぷるぷるしているリーベに対して小さく微笑みかける。目線を合わせるとリーベの瞳が見開かれた。そして、へにゃりとこちらに小さく笑みを浮かべてくれる。

 {はぅ! てえてえ どうやら気が付かれたようだね、君があのときの令嬢だと}

そうっぽい。美少女に好印象与えられているぞ^^

 {姉妹百合ルートが私たちを待っている!(そんなルートはない)}


 「お初にお目にかかります ヘルツ男爵家長女のリーベ・ヘルツと申します」

そう言ったリーベは少しぎこちないもののきちんとした挨拶を披露した。

 「ナロウ公爵のクヴァール・ナロウだ 君を歓迎しよう」

父の挨拶を受けて母も兄も私も挨拶をする。


 「ナロウ公爵家長女のセレナ・ナロウですわ これからよろしくお願いいたしますね」

完璧な美少女スマイルを披露する。あれだ、アルカイックスマイルと言うやつである。


 その後、父は私に屋敷の説明をする様に言いつけた。オーケー^^美少女同士が屋敷を歩くスチルが来ましたね^^

 {スチル(笑)}


 「それではリーベ嬢、こちらへ 今から屋敷を案内しますね」

 「あ、はい!」

隣にやって来たリーベに話しかけながらゆっくりと歩を進める。

 「あの、セレナ様、不躾な物言いになりますが去年のこと覚えていらっしゃいますか?」

おっふ。いきなりその話題に切り込みますか。

 「ええ、覚えていますよ お久しぶりですねリーベ嬢 あのと私は私は名乗りもせず礼を失していましたね」

 「あ、え、いう あの、ありがとうごじゃっ、噛みっ、ました」

 「落ち着いて ほら、息を吸って頂戴」

優しく背中をさすりながら美少女に合法的に接近する。は、天国か?何か良い匂いがする。

 {変態}

止めろ。

 「息を吐いて  …落ち着いたわね、良かった」

 「ありがとうございますセレナ様」

 「堅苦しい言い方はよして頂戴な」

 「じゃ、じゃあセレナ姉様とお呼びしても良いですか? 私のこともリーベと呼び捨てで構いません」

はぅ!ズドーン!(爆死)


 …美少女恐るべし。上目遣いと姉様呼びの威力にやられてしまった。いや、むしろやられない方がおかしい。君もそう思うだろ!

 {ああ、今回も美少女崩壊が起こったな 美少女粒子が暴走している}

ああ、私の血管を流れる「美少女を求める民」の血が騒いでいるよ。


 「あ、あの、お姉様大丈夫ですか?」

はっ。美少女に心配されている!?

 「ええ、大丈夫よ、リーベ」

一寸美少女のお姉様呼びに興奮してただけだから^^

 {ここだけ切り取ると変態}

は?生物として当然の反応だろ。

 

 「お姉様、屋敷を案内してくれてありがとう存じます」

 「礼には及びませんよ 貴女がこれから過ごす屋敷なのですから」

ああ、リーベは可愛いな^^


 そんなことを考えながらも、今日も今日とて私は表面上冷静沈着且つ慈愛の笑みを浮かべる素敵美少女である。




 


 

後書き失礼します。

最近お気に入りの絵師様をpix○vで見つけた作者です。


心臓をぶっ刺してから、ぐちゅぐちゅにしてくる感じの明るい病みが好き。(唐突な告白許せ?)


どんどん薄まる倫理観と、全体的に漂う暗さと、明るく病んでるのがたまらなく好き。(唐突な告白許せ?{二回目})


こんなの私みたいなバドエン厨量産漫画じゃないですか~~~!見る度に心をえぐって来るなんて、銀幕に心をやられた時よりえぐり度が高い…絵師様は私をどうしたいんですか~~~!(訳:あなたの作品が大好きです)


セレナ:お前、その気持ちは絵師様のコメ欄に直接書けよ。

作者:あ…

シュバルツ:{気づくの遅い…知性は何処に行った…あ、作品で頭がクラッシュされて知性とか諸々迷子なんだね}

作者:ナンノコトカナ?

セレナ:マジで知性が消し飛んでる…怖、いや、この場合は絵師様が凄い。


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