表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/171

93 仕込みくらしっく

 兄や父、母の話す声が遠くに聞こえる。それくらい衝撃だった。


 カルドの質量を取り戻す行為がこんな風に影響を与えてくるとは想像していなかった。

 {それは私も同じだよ まさかゲレールター公爵がカルドの呪いを解くために希少な聖属性で類い希な治癒能力を持つ聖女を求めていたとはね}

明言はしていないけどそういうことだよね。

 {そして、本来原作ではカルドの呪いは解かれていないから聖女をゲレールター公爵は求め続けた}

だけれど、原作において語られていない何らかの政治的交渉か最悪カルドの死といった何らかの要因で公爵は聖女を諦めた。

 {その結果、本来の原作なら来年の夏にナロウ公爵家にリーベが養女として入るはずだった}


 でも、私がカルドの呪い、というか質量を取り戻したが為に、聖女リーベこと原作ヒロイン様の養子入りイベントが早まったようだね。

 {これは大分大きな変化だねぇ}

うわぁ、割と衝撃。


 「そういうわけで一ヶ月後聖女リーベを養女に迎える」

まあ、いっか。美少女との家族化が早まっただけで実害はないね^^美少女だ^^楽しみだねぇ^^

 {ぶれない美少女主義者}

君も楽しみだろ?

 {ああ、姉妹百合しようね^^}

…もちろんだねぇ。ふふっ、楽しみ^^


 そして一ヶ月がたった。今日は聖女リーベの養子入りの日だ。

 {この日のために出来ることは全てしたよ^^}

ああ、仕込みはバッチリさ^^意味深をまき散らすんだ^^


 とりあえずまずはリーベと仲良くなった後に、私の痛々しいエピソード(100%捏造)で曇らせてからの闇落ちルートを開拓するために闇落ち日記(キャラ100%捏造)を仕込んどくでしょ。あ、読み手はリーベじゃなくても展開次第では美味しくいただけるし^^未来に向けて種を蒔いておかないと^^

 {別名を読み手曇らせ日記とも言う}


うん、謎とミステリアスを求めていた時の創作の副産物だね。

 {一時期謎の美少女としての仕込みにはまっていたときがあったもんね}

なんか謎の隠し部屋を作って自傷要素をちりばめてみたり、ミステリアスなバフを求めてタロットカードとかタリスマンとか色々アイテムを探してた時代だね、懐かしい。


 他にもちゃんと仕込みはしてるよ^^

 {リーベとのいちゃいちゃタイム(?)の口実として勉学の面倒を見るというのを考えてあるのだよね}

そう、そのために私が当時使っていた(という設定で急遽作った)まとめノートを用意するとかね。


 ASMR練習と称して時々実体化したシュバルツ君と言葉攻めし合うとかね。

 {シュヴァイ(シュバルツ×ヴァイス)かヴァイシュバ(ヴァイス×シュバルツ)か}

…この掛け算の魔物め!直ぐcp妄想に持ち込むんじゃない!

 {いや、盛大なブーメランが返ってきてるよ?で、どっち?}


 …私攻めが良いけど私受けでしか捗らない妄想もある。


 私攻めの場合はいつの間にか精神同居に慣れて心を許し始めた頃にふと見せるシュバルツ君の過去が気になり始めて相棒以上の情を抱いていく感じ。


 逆cpならシュバルツ君が、あくまで私が精神的同居を許すのはひとえに自分の能力を利用するため…とか考えだして、もやってしてヴァイスへの執着を自覚、そして病むという完璧(?)な流れが完成?むむむ、どちらも捨てがたい。

 {だったらリバでしょ}

…リバだね。


 ま、お約束は踏襲して行かないと^^

 {お約束、「ある事象Aが特定の状況Bでn回繰り返されると、その後状況Bが発生すれば、自動的に事象Aも発生する 

また「n」は「観測する事が出来た人数」÷「実際に観測した人数」×メジャー定数でもとめる事が出来る」とする「予定調和法」を用いて観測される理論 

メジャー定数は事象の体系によってまちまちであり、このメジャー定数を導き出す事が各研究の最も難しいところである、っていうやつやね}

うん、あってるけど違う。


 {まあ、お巫山戯はこの辺だけで? ほら、お約束と言えばあれでしょ 例えば、Y字法理論 学校に遅刻しそうになっている少女(ヒロイン)が食パンを咥えたまま通学路をダッシュしたら、出会い頭に男子(高確率でイケメン)と衝突する、という日本一有名といったら過言な理論に代表されるあれのことですね}

うん、そういうやつ。


 ヒーローが名乗りを上げている間は攻撃されないとか、ロボットの合体シーンや変形の最中は攻撃されないとか、普段は前髪で目が隠れていたり、眼鏡を掛けているが素顔は美人とか、ね。そういうのがお約束って何の話してたっけ?


 



 「皆様方、聖女様が到着なさったとのことでございます」

執事が応接間にて待つ私たちにそう告げた。


 「そうか、ここに通せ」

父の一言で執事が動き出す。これから対面であった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ