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9 悪魔公シュバルツ

 さあて、あの悪魔も振り切れたし試着会だ~^^楽しみだねぇ!!

 


{勝手にいなくなったことにしないでくれるかい?}

君、まだいたのかい。その執念はすごいと思うけど、さっさと帰ってくれないかな?悪魔に需要はないんだ。というか、私が優しく言っているうちに帰れ。

 {優しく? 割と最初から言い方きつかったぞ君 君ねぇ私の宿主になるということは光栄なことなのだよ? 仕方ないから今なら私の力を使い放題にしておいてやる 私はなかなか強いと思うがね}

へぇ、そうなんだー



 {棒読みだねぇ… しばらくおとなしくするから拾ってくれないかい? 今なら更に武器変形も付けよう 好きな武器は?}

うむむ迷うねぇ~でもやはり重量武器を振り回したいかな。

 {なら大鎌とかどうだい?}

目の前に黒い大鎌が現れた。スラリと輝く鎌の刃に長い持ち手。なかなかいいねぇ。 


 はぁ仕方ないから拾ってやる。その代わり私の謎の美少女プレイに付き合い給え。

 {何か悪魔より邪悪なものに魂を売ってしまった気がするが…}

捨てられたいのかい?

 {とんでもない!!}


 というわけで悪魔が私の体に同居する事になった。一体何がどうしてこうなった?


 そういえば君、どうしてダンジョンにいたんだい?悪魔がダンジョンにいるなんて聞いたことないんだが。

 {昔ねぇ聖女に閉じ込められたんだよ 全力で抗ってダンジョンの攻略者が出たら私の宿主になれるように呪いをダンジョンにかけたんだが、数千年攻略者が出なくてねぇ 君が初の攻略者だよ}



 そうなんだ、初攻略ねぇ。こんなものがついてくるなら攻略しなければよかったねぇ。

 {失礼だねぇ、悪魔公といえば世界に一人の大悪魔なんだが…}



 聖女に負けたんだろ?

 {あの聖女は聖騎士一万人を動員してきたんだよ しかも心を壊したものばかりだ 私の強力精神攻撃も効きやしないくらいにねぇ 全くやられたよ}

そ、そうかい…引くねぇ。

 {全くだよ 君がいなかったらずっとあの何もないところで1人だったと思うと寒気がするねぇ 外の空気がうまいよ}


 まあ、君の話はまた聞こう。試着会だ~!!!ドンドンパフパフ~!!!

 {お、おう}

君、テンション低いよ?

 {楽しそうだねぇ!!(やけっぱち)}

楽しそうだろう~!!!


 それじゃあいってみよう! あ、君さあ早着替え機能とかある?やっぱり謎の美少女は一瞬で着替えるべきだと思うんだ!!

 {私の機能をそんなふうに使おうとする人間は初めてだよ …はぁ、早着替えだな、やってやろうじゃないか}

なんだかシュバルツ君が燃えているねぇ^^共感してくれたのかなぁ?



 {ちょっと君の記憶を見せてもらうよ 完璧に君の望みに答えようじゃないか}

へ?記憶?何をする気だい?



 {何なんだこの記憶?前世か?いや転生者か、道理でおかしいわけだ}

おい、勝手に人の記憶をみておいてなんたる言い様だ。撤回しろ、てかさっさと早着替えさせろ。

 {わかった、わかった 準備よし、いくぞ! 心の準備をしたまえ}

いいからさっさとしたまえ。 


 唐突にフワッと体が浮かび上がった。足下に魔法陣が展開されて、光があふれてくる。クルクルと光が体を包み次の瞬間には、私は黒いゴシック調ドレスに着替えていた。


 ふぉ~~!す、すごいよシュバルツ君。見直したよ!しかもこの魔法陣、わかってるじゃないか^^

 {そうだろう、君の記憶から君の望みそうな展開を予測してみたんだ あと、この光とか魔法陣に意味はないからね}

え、意味ないの?

 {当たり前だねぇ 魔方陣なんてなくても、私なら早着替えなんてお茶の子さいさいだねぇ}

さすがだねぇ、我が相棒^^

 {もちろんだねぇ^^}

心の中で私たちは通じ合ったのだった。


登場人物・語句の語源

シュバルツ 黒


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