84 テアーターダンジョン3
台本:時間にうるさいド勤勉真面目泥棒の刑務所から出所した後の台詞を答えてください。
{もはや、大喜利かな?}
ド勤勉真面目泥棒、語感が良いけど真面目属性の泥棒って何だよ…まあ、思いついたけどな。
{思いつくのか…}
「思ったよりも居心地が良いと思った自分に驚いた…」
死んだ目で言うのがポイントね^^
『その心は?』
{いや、ノリが本当に大喜利じゃん}
「真面目体質なので時間がきっちり決まっている環境が楽だった」
{あー 理解}
『クリア』
次の階層に進む。
台本が降ってきた。
台本:早寝早起き健全キャラ(意味深)を演じてください。
{広義の次は意味深か…}
なるほどね、早寝早起きに意味深な健全…よし、降ってきたぞ^^完璧に読み替えたからな^^
{あ、絶対ろくでもないやつだ}
「早寝早起きしてる?」
シュバルツが問う。
「早寝…あーしてるよ? うん、布団に入るのは早い、かな」
「え?目に隈がある? い、いや、そう、これは二人で健全な行『OoC!!! 解釈違いです! ステージを追加しますよ!』
よっしゃ、この意味分からんダンジョンに一泡吹かせたぞ^^あいつ焦ってたぜ^^
{いや、さすがにOoCでしょ マジでアウト これ以上はっきり明言していたら、全年齢でお送りできなくなったぞ?}
いや、私が中学生の頃とかもう既に(自主規制)とか、(自主規制)なイラスト漁ってたよ?
{黙れ、変態}
再び降ってきた台本を読む。
台本:貴女は拘束されています。脅してくる男に対する恐怖の言葉をどうぞ。
{男におびえて怖がる台詞をどうぞってことね}
オーケー。準備出来たよ。
「命が惜しければ、私を解放しなさい?(圧)」
黒タイツの男に拘束された状態でにっこりと微笑むヴァイス。即座に男を光線で射殺した
{そっち!?え、男の命の方!?}
ふぅ、完璧な恐怖の言葉だね
{え、恐怖の方向性が逆!?恐怖の言葉って男にとっての恐怖なの!?}
いやー君ツッコミが冴え渡ってるね^^
{あれ、ここ吉本新喜劇だったけ?本当にここダンジョンだったか?}
安心して^^ちゃんとダンジョンだよ^^謎の美少女プレイしてるよ^^
{いや、ミステリアスじゃなくて思考回路が謎、の美少女になってるじゃん!?}
句点って、入れる位置を変えると意味が変わるんだよね。
『…クリア』
あ、通った。
{もう単にこのダンジョン、OOC出すのが面倒になっただけだろ!}
次の階層に進む。
台本:貴女達は敵に追い詰められました。どうしますか?
うむむ、私が追い詰められるイメージがわかないんだけどなあ、でも敵を射殺で終わりはあっさりしすぎだし何か捻るか。
{既に嫌な予感}
あ、貴女達って書いてあるから君は神妙そうに私の後ろに立っててね。くれぐれも真面目に頼むよ^^あ、それと、武器変形の権限をこっちにくれる?
{嫌な予感が確信に変わったぞ …ハァ、好きにしてくれ 設定を変更して君のイメージした武器が出てくる様にしたから}
黒タイツの男達が袋小路にヴァイスとシュバルツを追い詰める。その男達の前で急に立ち止まったヴァイスはふと、丸い卵形の物体を取り出した。その昔に流行ったゲーム機もどきを。
「ねえ、貴方たちは知っていたかしら? この武器のことを」
自信ありげに微笑むヴァイス。
「な、何を急に?」
混乱している敵を見てヴァイスははっきり言った。
「これはたま○っちという神聖なるアーティファクトよ 実はこれ、貴方たちが一歩でも私たちとの距離を詰めたら周囲一帯を消し炭にするように設定しているのよ フフ、さて貴方たちはどうするのかしら」
言い切った。ヴァイスは神妙な顔でちゃちいたま○っちのことをアーティファクトだと言い切った。
「何だと…本当ならとんでもないぞ、ほら見ろ、後ろの女も神妙な顔をしている」(シュバルツは笑いをこらえているだけ)
「はあ、この手は使いたくなかったのよね でも仕方ないわ 貴方たちが今から5秒以内に撤退しなかったら私から距離を詰め「撤退させていただきます!!」
男達は逃げていった。
ふう、はったり成功^^
『クリア』
{もう、確信したぞ このダンジョンOOC出すこともう諦めてるわ}
さて、次の階層へ行こうか。
後書き失礼します。
早寝早起きのくだりが分からない人はそのまま健やかに育ってくださいと伝えたい作者です。