8 追加ミステリアスステージ
黒い箱から出てきた靄は、いつの間にか私の周りを回転し始めていた。うん、一回止まれ、何がしたいんだ?
そして私の周りをひたすらグルグル回っている靄が一度ストップして、私に襲いかかってきた。いや、本当に意味がわからないんだが。とりあえず撃退するか。
「鬱陶しいわ、消えなさい」
というわけで、ミステリアスステージいきまーす^^
「九電撃」
あれれ?きかないぞ?どうしよっかなぁ。
「少しだけ本気を見せてあげる その目に焼き付けなさい」
あっ靄に目はなかった。まあいっか細かいことは気にしない! いっくぞ~!!
「千流星」
めった刺しにして、
「月攻撃」
滅却しちまえ、消えろ~!!
消えた?いや、まだいる。流石にしぶとくない?そろそろ怒るよ。帰っていいかなぁ?!
「いい加減姿を見せたらどうかしら?正体はわかっているのだけれど」
もちろん嘘である。なんにもわかってないけど謎の美少女なら何でも知ってるべきだからね。それっぽいこと言っといたらいいの。
「正体が割れているとなると隠れている理由もないな」
ほぇ?誰です?私、何にも知らんよ?
「私は悪魔公シュバルツ お前を宿主にさせてもらおうか」
は?悪魔?なんだ、売れないな。帰ろ。
{まて、帰るな。止まれ、悪魔だぞ平伏すべきだろ}
は?勝手に精神干渉すんな!びっくりするだろうが!!
{そんな事言われても…}
売れないものに興味はない!
{きっぱり言い切るな! さっきまでと調子がちがうだろうが!}
当たり前だ!精神干渉してくるような輩に見せるミステリアス美少女などないっ!
{ミステリアス美少女???}
変なやつに会ったがまあいい。帰って試着会だ~^^
{勝手に帰るな!まだ話は終わっていない!}
だからさぁ、いい加減やめてくれないかなぁ。私は君に興味がないんだよ。
{ぐはぁ}
勝手に悪魔がダメージを受けているがそんなことは知らん。帰ろう。出口はどこかなぁ?
ってない…だ、と…
{フハハハ、こんなこともあろうかと出口はない!
大人しく体を渡せ!!}
いや、復活早いな。だが、断る。
{いや、つれなさすぎだろ}
だって出口がないだけならぶっ壊したらいいだけじゃん
{急に脳筋!??だがダンジョンは壊せないぞ!}
そんなのやってみないとわからないじゃないか!!!
「月攻撃」
ええい! ズドン!!!
いけたか?
{いけてる…だと…}
よっしゃあ、帰るぞ!転移だ!!