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77 成績表

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 筆記試験成績通知書      セレナ・ナロウ


 算術 100/100 1位

 文学 98/100 2位

 歴史 100/100 1位

 地理 100/100 1位

 法律 100/100 1位

 魔術基礎論 100/100 1位

 作法 100/100 1位

 

 合計 698/700 2位

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おお、文学以外満点で乗り切ったぞ^^

 「あら、セレナよかったわね よく頑張ってるわ」

お母様…褒めてくれてる、え、単純に嬉しい。

 「ああ、セレナよくやったな 偉いぞ」

お父様…ああ、承認欲求が満たされていく…

 {ちなみに文学の1位誰なんだろうね?}

確かに。


 「文学の1位は誰だったのでしょうか 満点を逃して悔しいです」

 「ああ、それならゲレールター公爵令息だろうな 彼は大変優秀だと聞いている セレナを下してみせるような芸当が出来るのは彼ぐらいだと思うよ」


 「薄々そうではないかと思っていたのですがお父様もやはりカルドだと思われるのですか」

そう言うと母がクスッと微笑んだ。

 「あら、セレナ カルドだなんて随分親しげな呼び方ね」

あ、話してなかった。

 「城の図書館で会って意気投合したのです」

 「ああ、なるほど そういえば彼も図書館出入り許可を持っていたね そういうことなら納得だがくれぐれも気を付けてくれ」

 「?何を気を付けろと仰るのですか」

 「セレナには詳しく話していなかったね ゲレールター公爵と私は先日発見された聖女のことで一寸揉めててね、今は緊張状態にあるんだ」


聖女!?リーベじゃん。原作ヒロインのリーベじゃん。え、何を揉めることがあるの?

 {聖女と言えばゲスイ話、利権の塊だよ?揉めるでしょ}

ああ、なるほど。

 


 「聖女に関わる利権、ですか?」

 「まあ、有り体に言うとそういうことだね ゲレールター公爵が宰相としてここは自分が彼女を養女に迎えると言っているのだけれども、令息しかいない家に聖女を置くことは前例が無いし…」

 「事実婚という手がございますね…まあ、カルドはそんなことしないでしょうが親の意向次第では…」

 「そうだね だから、聖女はうちで預かろうかと陛下に提案してみたんだよ そしたら、ゲレールター公爵が荒れて、今政局が怪しいんだよ 彼は王国のために冷静な判断が出来る人ではあるが、少々厄介な事情持ちで聖女に拘りを見せているんだよ」


 ん?そんなこと原作には書いてなかったよ?何ならゲレールター公爵家、原作に出演すらしてないよ?

 「事情、ですか」

 「ああ、私も詳しく知っているわけではないのだけれども、呪いについて色々調べているようだ」

あ、カルドのことかな。でも、解決したはずだよね?

 「そうなのですね」

それでこの話はおしまいになってしまった。


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