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72 春だ!入試だ!勝負だ!

 「学園入試の範囲は先生方にお墨付きを頂きましたわ」

 「それは頼もしいね そういえばセレナは実技試験は魔術選択かい?」

学園入試には筆記と実技があって実技試験は戦技と魔術の二つから選択できるのだ。

 「はい、魔術選択ですわ 九電撃(ノイン・ドンナー)を披露しようかと思っておりますの」

 「九電撃(ノイン・ドンナー)!?上級魔術じゃないか…やっぱりセレナは凄いね まあ、セレナならきっと大丈夫だと思うから結果を楽しみにしているよ」

そう言って兄は部屋に入って行った。

 {そういえば兄の成績は学年1位らしいな}

え、普通に私も1位求められる?

 {だろうね まあ、上級魔術をその年で使える人間は普通いないから1位とれるでしょ 筆記もまあ君なら余裕じゃないかい?}

ヴァイスとして謎の美少女プレイをする時間を多くとれるようにとりあえず学園の必修科目全部履修済みだからね。入試くらい余裕でこなしてやんよ!

 {がんばれー}

棒読みで笑。


 そして数週間後、セレナこと私9歳春、学園の試験日(筆記)が来ました。そう、試験日だぁぁ!!!

 {何でテンション高いの?}

いや、同学年観察でもしようと思って、ほらイベントは楽しむ主義だから。

 {試験をイベントと宣うのは君くらいなものだよ…}


 周囲を観察しながら手に持った受験票に従って試験教室を目指す。…みんな緊張していて愛いなあ。

 {普通緊張するでしょう 君のような図太さを誰もが持ち合わせている訳じゃないんだからね}

うるさい。


 「ご機嫌よう、セレナ」

後ろから声をかけられて振り返る。

 「ご機嫌ようオランジェット、貴女の試験教室は何処ですの? あら、同じですわね」

手元の受験票を見せ合って二人で連れ立って歩き始めた。


 教室に着いてふと横を見ると、知っている人影を見つけた

 「あら、カルドではないですか お久しぶりですわね」

 「ん、ああ、久しぶり 早いな」

 「そちらこそ、早いですわね…試験の自信のほどは?」

聞いてみた。

 「自慢ではないが学園の必修科目は一通り履修済みだ」

え、同じことしてる。

 「あら、同じですわ、それでは筆記試験どちらの方が点数がいいか勝負しませんか?」

 「ああ、構わない 実技は含むか?いや、君が前に見せた実力を思うと勝負にならないか」

 {それはそう ホントにそう}

 「それでは筆記で勝負ですわね 負けませんわよ」

 「それはこちらの台詞だ」

表面上は和やかに笑い合って着席した。


 「はい、それでは着席してください これから試験を行う際の注意事項を説明します まず、机の上には………   ……それでは一時間目、算術の問題用紙と解答用紙を配布します」

試験監督の教師の指示でチャイムが鳴るのを待つ。


 キーンコーンカーンコーン、「それでは始め!」

試験が始まった。



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