69 美少女の膝枕は聖域を展開する
本編再開します。
今回はちょっと短めです。
{おい、カルドが倒れているぞ!}
はっ、必殺技の余韻に浸ってている場合じゃなかった!
「大丈夫!?」
ペチペチと頬を軽く叩いてみるが、全く反応がない。どうやら気を失っているようだ。
大丈夫なの!?
{多分急に質量が返ってきて体がうまく適応出来ていないんだと思うよ 時間が経てば目を覚ますはず}
ふう、よかった。マジでさっきはビビった。
…あ、これ、膝枕イベント出来るんじゃない?
{美少女の膝枕、即ち聖域だね^^}
その通り!あらすじはこうさ^^↓
何かいろいろあって、やっとのことで呪いは解いたが美少年は気を失ってしまう!そして気を失った美少年をいたわるように美少女が膝枕!さらに、「フフ、こうして見ると年相応に可愛らしいところもあるのね」とかいって微笑する美少女!そして、美少年が目覚めると一番に目に飛び込んでくるのは美少女の微笑と「お早う、いえ、随分と寝ていたようだからおそよう様かしら」という台詞!美少年、一寸恥じらう^^
{ああ、よい!解釈一致!}
あ、でも膝枕している間になんだかんだ寝てしまうヴァイスが居る!こっちも良い!
{そして、起きたときにそれを見て「何だ、こうして見たらあどけないんだなぁ」って思って一寸赤面する美少年が居るんですね}
居る、絶対居る。解釈一致ィ!
{イエーイ!}
あ、じゃあどうしよう。膝枕イベントは決まってるけどヴァイス寝落ちパターンか、ヴァイスが起きてるパターンか、どっちでいこうか?
{うわー悩ましい…でも、ヴァイスが寝落ちでデレを見せるには序盤過ぎると思わないか?}
確かに!寝落ちはもっとクールでミステリアス属性を確立してから見せるからこそ希少価値が上がり、特別なイベントになる!そう、まだ私はミステリアス属性持ちとしての役割を十分に果たしていない。つまりここは…
{起きてるパターンだね!}
ああ、それでいこう!イエーイ!
私たちは精神世界上で堅く握手をした。
カルドを図書館の大きな窓辺のソファーで膝枕する。もちろんヴァイスの状態で。
{これはおねショタなんだよ}
ああ、その通り。年上の美少女の膝枕!需要しかない。
{それな!}
私は夕暮れにカルドが目覚めるまで膝枕を続けた。
あ、あああ、痛い痛い痛いぃ膝が筋肉痛。
{フッ、これも尊い犠牲さ^^}
ああそうさ、これは必用なことだったんだ。全てはおねショタのために!
{全てはおねショタのために!}
あ、痛てててて。