64 全く鳥人間どもは…
さぁ~堕天使殲滅だぁ~
{いえーい!!! 滅ぼせ〜!!!}
本当に君は天使が嫌いだって伝わってくるねぇ。
{まあね 本当に嫌いだから…}
マジのやつやん。
それで堕天使は?
{今から呼び出すよ 天使や悪魔は召喚できるってよく言うじゃん}
まあ確かに?
{だから堕天使を召喚して消すよ!特定召喚!}
すると突如として目の前に浮かび上がった魔法陣から光が溢れだしてきた。ファンタジーだねぇ。
そして魔法陣から堕天使が姿を現した。
灰色の髪、赤紫の瞳、そして背中の灰色の羽。一目で人ならざる者であることが分かる。体をこちらへむけたときに羽からパサリと灰色の羽根が数枚抜け落ちて宙を舞った。
「汝、我を求めし者か 我はシュヴェーア 地上に降りし者なり」
うっわ~、痛い。台詞が痛い。え、こんなんを聞かないといけないの?無理、精神にくる。
{本当に天使は悪趣味なんだよ、はぁ 聞いて!この悪魔の飾らない話し方を! あの悪趣味な鳥人間達には是非とも参考にして欲しいものだね}
鳥人間って…まあ、天使の羽は鳥みたいだけどさ。
「御託はいいわ こちらの質問に答えて頂戴 貴方はある少年から質量を奪ったことがある?」
「否 さにあらず 我 強奪せしことは無し」
うわ、面倒なやつ。奪ったことは無いあくまでもらったんだって言うつもりか。面倒くさいな。
{そうなんだよ天使どもはそういう所が…}
あ、もういいから。君の話を聞いてるとなかなか進まないんだよ。
「あくまで代償と言い張るのね なら聞き方を変えましょう 貴方は願いの対価に少年から質量を得たことはある?」
「是 8年の昔、我、質量を得たり」
「そう、それはそこの少年の質量かしら?」
「是 彼の者の母、彼の者の誕生を願う 我その望みを聞き届けし」
「質量を彼に返して欲しいのだけれども返してくれるかしら?」
返してくれたら一番簡単に収まるけど…
{おとなしく返すようなやつには見えないね}
完全に同意。
「否 此は正当なる対価 我に正当なる所有の権があり」
よし、こいつが犯人だと分かってるし、返す気も無いようだから、とことんボコるぞ~^^
{お~!!!}
「そう、なら是が非でも返してもらうだけ」
そう言って私は大鎌を構えた。
{あ、そうそう対天使殲滅形態では吸収砲撃が使えるよ^^}
吸収砲撃?何それ。
{天使は聖属性の生き物だから下手な攻撃は通用しないんだよねぇ だけどこの砲撃は聖属性対策に特化しているから天使にも十分通用するんだよ ま、エナジードレインの聖属性特化ver.だと思ってもらったらいいよ 堕天使も天使も聖属性を保有することには変わりは無いから今回は吸収砲撃でいくよ~^^}
りょーかい。バンバンぶっ放していきますか^^
最近セレナのラノベあるある的要素を発見してちょっと嬉しくしていた作者です。
主人公って悪魔と契約しがちですよね?
セレナ:あのさ、これ、契約じゃなくて精神的同居何じゃない?いや、この関係なんだよ?
シュバルツ:{早い話寄生かな…}
セレナ:え、引く。私寄生されてたの?
シュバルツ:{出会ったときに宿主になって欲しいって言ったよね?}
セレナ:確かに言ってたかも。なるほど、契約とかそんな格好いい関係じゃなかったわ。
作者:そんな、ラノベあるある的要素は何処へ…
シュバルツ:{諦めろ}
最近展開が遅くなっている気がしますが次はちゃんと戦闘シーン書きます。