57 図書館だと…!
文化祭で迷子になって迷子ロリイベントをこなしてから2週間。私はついに小説を書き上げて、出版社を探していた。あああ、出版してくれる会社がないんだけど。出版社に大量に原稿を送ってるんだけど、何で見てくれないのかな?(怒)
{仕方ないでしょう はぁ シャッテントゥルムの伝手とかないの?}
その手があったか!シャッテントゥルムの情報屋が出版社してるらしいからそこに持ち込もうか。ナイスだよ!シュバルツ君^^
{いやぁそれほどでもぉ^^}
そうして私の小説は無事出版される運びとなった。さぁ、私の同人ウイルス広がれ^^
{怖、「私の本好きウイルス広がれ!」という本好きの下剋上の名台詞をそんな感じに言い換えるな! 一気に変態感が出てくる ああ怖}
いや、私の独自解釈ではあるけど本好きの主人公もなかなか変態的な本好きだよね?
{ま、確かに でも君の変態的な怖さはそれとはまた違うと思うんだよねぇ うまいこと言えないけど}
ふうん、よくわかんないね。
{さいですか}
そして昼過ぎ、今日もシルヴィアが授業にやって来た。最近は魔術理論についてのシルヴィアの語りを聞くことが多い。実技はね、私がしたら破壊を伴うから。
{本当にさ、君がシャッテントゥルムを攻略してたときに破壊した本拠地を修復するの演算処理スキルが高い私じゃないと無理だったよね}
君、やれやれって感じで自画自賛するの得意だよね。
{いやぁそれほどでも^^}
褒めてないよ?
「セレナ様は理解が早く斬新な見解を聞かせてくださるので話していて楽しくて、つい私も語りすぎてしまいますね とても勉強になりますよ」
ああ、理解が早いのはシュバルツ君の実況解説があるからなんだよね。斬新な見解っていうのは現代科学の応用かな?
{こないだの落下する人間を支える為に必要な力の話とかその代表格}
あのF=M√2gh/tのことかな。
「私こそシルヴィア先生が知らない魔術をたくさん教えてくださるのでとても勉強になっていますわ」
「そう言っていただけると嬉しい物がありますね 城の図書館でいろいろな魔導書を借りてきた甲斐があるという物です」
「城の図書館ですか?いつか行ってみたいです」
「閲覧許可が必要になりますが申請すればいけますよ 申請しておきましょうか?今度の授業は図書館でというのもいいですね」
「いいのですか!お願いできるならお願いしたいです」
「では申請しておきましょうか あと、セレナ様の外出には公爵様に許可を頂かないといけないと思うのでそちらの確認もしておきますね」
ああ、先生が有能で助かる。
「ありがとうございます」
図書館だ~^^すごく楽しみ^^図書館だよ図書館!図書館に行ったら私、血を吐いて喜ぶよ^^
{図書館に興奮した教え子が血を吐いて喜んでたら、シルヴィアに風評被害いくぞ…教え子がこんなんだからシルヴィアもヤバイやつだ、ってね}
それはよくない。でも、人に迷惑をかけずに喜ぶ方法って何だろう。
{君、人に迷惑をかけずに喜ぶ方法が分からないのか…引くわ~}
うるさいわ!君は黙っていられないの?ねぇ。
{うわ、ガチギレとか醜いぞ}
ねぇ、捨てられたいの?
{これまでの発言を謝罪させていただきます いえ、謝罪させてください}
許す。捨てられるのが余程嫌なようだね。