54 魔術の授業3
「シルヴィア先生、見てくださいませ 私水球でデフォルメしたお兄様を作れるようになりましたの」
「…す、すごいですね (…この子なんか一瞬で器用になってるよ?)」
{才能の無駄使いだね}
ああ、絵の才能が欲しい。
{文脈!?今の文脈を発言は文脈を完全に無視してたよ!?}
いや、同人誌の挿絵を自分で描けたらいいのにって思ってた。私、絵はそこまでなんだよね。君描ける?
{まあ、人並み以上には?(どやああ)}
…シュバルツ大先生と呼ばせてください!挿絵お願いします!構図談義しよう!!!
{フフ、君から褒められるのも悪くないね^^}
「それでは、今日の授業は終わりです お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
よし、部屋で構図について語り合おうか、シュバルツ君^^
{徹夜だね^^}
この後朝日が昇る直前まで構図の話とかをした。ぬいにしたい願望があるとか、やっぱり背中合わせの関係こそ最高とか、高いところから落ちて行くのを上から見る画角も良きとか、全員が違う方角を向いているのがささるとか、互いの好みをさらけ出したね。
いつも通り翌朝寝坊した。
「…お嬢様、もうこのミルトめは何も申しません、はぁ…」
あ、やっば、見捨てられた。これ怒られるよりきついコースだ。
{ドンマイ}
君も同罪だからそこんとこよろしく。もし私が処刑されたら君も道連れなので。
{は?ふざけんな}
え、マジレスしないでくれる。
とりあえず、繊細な魔術コントロールを身につけたぜ!それじゃあ、ちょうどいい謎の美少女プレイができるところないかなぁ。
{現実逃避するな というかそうそう都合のいいことはないでしょ とりあえず君はミルトの信頼を回復することに努めろ}
「お嬢様、聞いていらっしゃ…いえ、いいです」
ああああ、本当に見捨てられたぁぁぁぁ。泣くよ。
「おはようございます…」
「セレナ?なんだか今日は暗いですね」
「お母様 私ミルトに見捨てられました」
「お嬢様!? 何をおっしゃるのですか!?」
「セレナ どういうことか聞かせてくれる?」
「今日も朝寝坊してミルトに怒ることを諦められました」
「…それは貴女が悪いわ」
「はい」
だよね。分かってる。
「そういえばセレナ、1週間後にレーツェルの文化祭があるのは知っているわね 家族で見に行くから予定を空けておきなさい」
「かしこまりました」
ふぉー!学園だ、学園を見に行けるぞ!
{庶民聖女の聖地だね^^}
楽しみでしかないよ^^文化祭か、入学したら同人誌を売りたいね。
{呆れるほど思考がいつも通り}
さあ、今日も通常運転で行くよ^^
後書き失礼します。
最近、新しい作品を書き始めた作者です。
セレナ:浮気するな。こっちの作品をさっさと仕上げろ。
作者:ごめんなさいぃぃぃ。これ、まだまだ続くから完結はちょっと遠い。あと、新作についてはインスピレーションが降ってきたから仕方ないの。
セレナ:それなら、無罪?
作者:おお、前世同人作家という設定が生きているぞ^^設定作ったやつナイス^^
セレナ:それ、君ね。